債務整理 弁護士コラム
ソシャゲ、つまりソーシャルゲームは、スマートフォンの普及とともに爆発的な人気を誇るようになり、現在では家庭用ゲーム機を圧倒しています。
ソシャゲの面白い点といえば、ゲームでコミュニケーションを取れるということが挙げられるでしょう。オンライン上での人間関係を紡ぐ面白さ、そこには「課金」によるアイテムのゲットというスパイスもあり、なんとも絶妙なゲームの世界を体感することができるのです。
今回は、そんなソシャゲに潜む、以下の点をご紹介していきたいと思います。
ソシャゲにハマる理由(ソシャゲの魅力)
ソシャゲにハマる問題点
ソシャゲやりすぎへの対処法
ソシャゲによる借金へのたったひとつの対処法
ご参考になれば幸いです。
スマートフォンの普及とともに一気に参加者が増加したソシャゲ(ソーシャルゲーム)。
まずは簡単にソシャゲ(ソーシャルゲーム)について解説していきたいと思います。
本来ソシャゲ(ソーシャルゲーム)とはSNS上でソーシャルアプリとして配信されているゲームをさす言葉として生まれました。
しかし現在はSNSのプラットホームを利用することなく、App StoreやGoogle Playで直接配信されるゲームが増加していることから、こういったインターネット上で配信されるゲームも加えた総称をソーシャルゲームと呼んでいます。
①ソシャゲ(ソーシャルゲーム)の現状
国内のソーシャルゲームはスマートフォンが普及してきた2010年以降、右肩上がりに増加を続けています。逆に従来人気の高かった家庭用ゲームは右肩下がりに減少しています。つまり、スマートフォンの普及により、ゲームの主役が家庭用ゲーム機からソーシャルゲームに移行したということがわかります。
②ソシャゲ(ソーシャルゲーム)の問題点
年々拡大するソーシャルゲーム市場ですが、近年さまざまな問題点が指摘されています。
ゲームを無課金で楽しんでいるうちはあまり問題が起こりませんが、ゲームにはまり込んでしまうと生活に支障をきたしてしまうことがわかります。
ソシャゲ(ソーシャルゲーム)にはまり込み、ソシャゲ依存症になってしまう人々。
本項では、どういった層が、なぜソシャゲ依存症になってしまうのか、タイプ別に紹介していきます。
一見普通のサラリーマンであるAさん(45歳男性)。Aさんはなぜソシャゲ依存症になってしまったのでしょうか?
①最初は単なる暇つぶし
最初は通勤時の暇つぶしにちょうど良いからという理由でソーシャルゲームを始めました。しかし、サラリーマンはゲームに多くの時間を割くことはできません。ゲームを進めるために月1万円までと上限を決めて課金を始めました。
②暇つぶしのはずが生活の中心に
課金をすることで自分のキャラクターが強くなり、ゲームに割く時間が増えていきました。また「もっと強くなりたい」と課金額も上限の1万円では足りなくなり、4~5万、さらに10万円とどんどん高額化していきました。
③借金をしても課金をするように
ゲームにはまることで、一人暮らしの寂しさやリアルでの人間関係の煩わしさから解放され、さらにゲームにのめりこんでいったAさんは、カードローンで資金を調達してまでゲームにはまり込んでいきました。ここまでになると立派なソシャゲ依存症です。
④なぜAさんはソシャゲ依存症になってしまったのか?
現実世界からの逃避
Aさんは一人暮らしの寂しさやリアルでの人間関係の煩わしさから逃避する手段として、ソーシャルゲームにハマっていったことがわかります。
課金することが目的に
買い物依存症が買い物することが目的になってしまうのと同様に、Aさんはソーシャルゲームに課金すること自体が目的になってしまっていることがわかります。Twitterなどで、自分の課金状況を報告することで、ほかのユーザーとつながりができるのも楽しかったといいます。
以上のように、サラリーマンの場合、通勤時間の暇つぶしのつもりが、現実世界からの逃避手段に変わり、ソーシャルゲームにハマっていくケースが多いことがわかります。
一児のママであるB子さん(32歳女性)。B子さんはなぜソシャゲ依存症になってしまったのでしょうか?
①最初は家事の合間のちょっとした息抜き
B子さんがソーシャルゲームを始めたのは、家事の合間のちょっとした息抜きのためです。手軽にいつでもどこでもできるソーシャルゲームはピッタリな娯楽であるといえます。
②家事の合間のちょっとした息抜きのつもりがゲーム中心の生活に
家事の合間のちょっとした息抜きのつもりが、いつの間にかゲーム中心の生活になってしまいました。なぜそこまでゲームにはまりこんでしまうことになったのでしょうか。
③相手に頼られる快感
主婦の場合、サラリーマンや学生が物理的にゲームのできない時間もゲームをすることができます。よって、仲間に「B子さんがいて助かる」「B子さんになら、安心して任せられる」といわれることで、人に頼られるということがうれしくなってしまい、ゲームにはまり込んでいきました。
④人間関係
主婦になると、どうしても家にいる時間が多くなります。社会とのかかわりが希薄になりがちな主婦業ですが、ゲーム内には多くの仲間がいます。このゲーム内の人間関係もゲームにはまり込んでしまう要因といえます。
⑤ソシャゲ依存症になりやすい主婦の特徴
責任感が強い
ソシャゲ依存症になりやすいタイプの主婦は責任感が高い人です。生まれ持った責任感の高さから仲間に頼られてしまうと、ゲームから離れられなくなってしまうからです。
まじめな性格
また、まじめな性格の主婦もソシャゲ依存症になりやすい傾向が高いといえます。なんにでもまじめに取り組む性格がゲームにもいかされてしまうからです。
見てきたように主婦の場合、責任感が高く、まじめな性格の女性がソーシャルゲームにハマっていくケースが多いことがわかります。
学生のC男さん(20歳男性)。C男さんはなぜソシャゲ依存症になってしまったのでしょうか?
①大好きなキャラクターがゲームに
C男さんが大好きなキャラクターがソーシャルゲームになったことを知り、ソーシャルゲームを始めたC男さん。最初からキャラクターの種類を全種類集めるために、大量に課金してガチャを引きまくりました。
②気が付いたら生活費まで使い込んでいた
バイト代はもちろんC男さんは生活費まで全額ガチャに課金してしまいました。生活もままならなくなってもなお、カードローンや消費者金融から借金をしてガチャを引き続けました。
このように、学生がソーシャルゲームにはまり、借金をしてまで課金しているケースも多くみられます。また、借金の支払いができなくなり、自己破産をする学生も存在します。
「ソシャゲ依存症かも?」と思ったら、気になる方はまずチェックテストをしてみましょう。
※参考:ネット依存チェックリストDQ
チェックリストで5つ以上該当した場合ソシャゲ依存症である確率が高いといえます。
専門家へ相談することをおすすめします。相談はまずお住まいの地区の保健所へ。
※参考:厚生労働省HP「お住まいの地域の保健所」
なぜ人はソーシャルゲームにハマってしまうのでしょうか。
ここではソーシャルゲームの魅力をご紹介していきます。
ソーシャルゲームには独特の人間関係が存在します。現実世界では顔・名前・職業などといった、ある意味煩わしい設定が付きまといますが、ソーシャルゲーム内では好きなハンドルネームを付け、お気に入りのキャラをアイコンにして好きな自分になることができます。
また、ソーシャルゲーム内の人間関係は現実世界と違い、ゲーム内の関係のみで決定されます。この現実世界から離れた気軽な人間関係が、ソーシャルゲームにハマり込んでしまう要因の一つであるといえます。
ゲームのキャラクターに執着してしまい、どうしてもガチャですべてのアイテムをそろえなければ気が済まないといったタイプの方を多く見かけます。こうしてゲームに課金をしすぎて、借金を抱えてしまうといったケースも存在します。
ソーシャルゲームの特徴として、個人戦よりもチーム戦のゲームが多いといった特徴があります。チーム戦の場合、自分が抜けてしまっては仲間に迷惑をかけてしまうため、ゲームをやめにくくなるという問題点も存在します。
ガチャに関しては過去も大きな社会問題になり、一時期ゲーム企業の株式が投げ売りされるといった事態になったこともあります。
借金してまでガチャを引きたいと思わせる要素がソーシャルゲームに存在することは確かです。
なぜソーシャルゲームにハマることは問題なのでしょうか?
ここではソーシャルゲームにはまることで抱えてしまう問題点をご紹介していきます。
ガチャの引き過ぎやキャラのレベル上げの課金など、ソーシャルゲームには多くの課金ポイントがあります。ソーシャルゲームにハマってしまうことで多額のお金をゲームにつぎ込み、生活費がギリギリといった事態に陥ってしまうことがあります。
ゲームに課金するためにアルバイト代や給料では足りずに、借金をしてまで課金をするケースも多くみられます。
ゲームにハマりすぎ、ゲーム内だけではなく現実世界でもゲーム内の人間関係を持ち込んでしまう人も見られます。ゲーム内でカッコの良いチームリーダーに誘われ、会ってみたら全く自分のタイプではないのにもかかわらず、ゲーム内での人間関係をこじらせたくないためだけに身体の関係を持ってしまうといった女性も存在するほどです。
ゲームにはまり込むことで現実世界での生活よりもゲームを優先してしまうといった生活を送ることになってしまう方も多く存在します。夜中までゲームに熱中してしまい学校に遅刻したり、最悪の場合、ゲームがしたいからという理由で不登校になる学生もいたりするほどです。
このようにソーシャルゲームにハマってしまうことで、現実世界で多くの問題を抱えてしまうことになります。
ソシャゲにハマりすぎてしまうことは、現実世界で多くの問題を抱えてしまうことがわかりました。
ここではソシャゲのやりすぎに関する対処方法をご紹介します。
あなたは今、ソシャゲこそ人生の中軸であり、ソシャゲがなくなったら人生面白いことなんか全くない、と「思い込んで」いるはずです。
何かに夢中になった場合、仮にそれが違法であったりやりすぎてはいけないことと言われているようなことであったりするときは、いったんそこから離れてみる、という手段は常とう手段。
離れてみることにより、思っていたよりもマイナスではなくプラスの感情が生まれることがあるのです。すがすがしいような気分ともいえるかもしれません。
人は、その渦中にいると、自分自身を客観的に見ることができず、「これがなくなったら人生終わっちゃう」などと、自分に暗示までかけてしまいがち。
でも、実際に離れてみると、そうでもないものなのです。
うそだと思ったならば、少し離れてみることをおすすめします。
ただ、やめたいと本気で思っていること。これが大前提です。
これまでゲームで鍛え上げてきたコミュニケーション能力は無駄ではありません。
現実世界ではシャイであったとしても、ゲーム内でやってきたようなキャラクターへ自分自身を変身させてみては。
これから自分にかける暗示は、「ゲームがなかったら人生終わり」ではなく、「自分は●●になる!」という暗示です。そこからどんなストーリーになるのかは、あなた次第です。
自分でソーシャルゲームから離れられないといった重度のソシャゲ依存症の場合は、病院に行くことも検討してみましょう。
病院もどこでも良いわけではないでしょうから、調べることが大切です。
自分自身の症状に真摯(しんし)に向き合ってもらえる病院なのか、精神的な問題ですのでこれがもっとも大切でしょう。信頼できる病院に出会えれば、あなたの未来はきっと変わってくるはずです。
ソシャゲの重課金で作った借金問題に関しては「解決可能」な問題です。
返しきれない借金は、裁判所の手続きを経ることにより減額または免責させる(ゼロにする)ことができる可能性があります。この手続きを「債務整理」と言いますが、まずは債務整理の専門家である弁護士に相談しましょう。
自分の不手際で作った借金を減額(または免責)させることができるなんて、なんらかの大きなデメリットを負うのではないか、という思いを描くことも当然のことと思います。
もちろん、誠意をもって返済していくことは必要ですが、これ以上返済を続けたら生活、人生自体を破綻させてしまうかもという状況でこれ以上頑張ることは逆効果です。
弁護士ならあなたの借金に見合った、最善の対処方法で借金問題を解決してくれます。ぜひ一度相談してみてください。
>債務整理の弁護士費用はこちら
今回はソシャゲ依存の恐怖の実態と対処方法をご紹介してきました。ソーシャルゲームにハマってしまうことで、さまざまな問題を現実社会で抱えてしまうことになることがお分かりいただけたと思います。
ソシャゲ依存により抱えてしまった借金問題は、ひとりで抱え込む必要はありません。専門家である弁護士に相談し、一刻も早く借金問題から解放されましょう。
ベリーベスト法律事務所では借金問題でお悩みの方に、最適な解決方法をご提案いたします。ひとりで悩まずにまずはご相談ください。
ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
債務整理、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求など、借金問題についてのお悩み解決を弁護士がサポートいたします。債務整理のご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽に お問い合わせください。
『旦那や家族には言っていないけど、実は私、借金を抱えてます…』
実は、主婦で借金を抱えている人は多く、それを言えずに悩んでいる方もたくさんいるのが現状です。もしかしたらこの記事をご覧のあなたも、そういった悩みをお持ちなのかもしれません。
一人で悩むことなく、主婦で借金をしている人は意外と多いということを知っていただいて、ぜひご自身の借金返済について前向きに考えていってください。この記事があなたにとって、ご参考になれば幸いです。
これから債務整理をしようと考えている方の中には、債務整理後にキャッシングできるのか、債務整理中にお金が足りなくなったときキャッシングを利用することは認められるのかと、お悩みの方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、債務整理をしたことで、キャッシングなどを法律で禁止されるわけではありません。
しかし、債務整理をすると信用情報に事故情報が登録される(ブラックリスト入りする)ので、ほとんどの金融機関は、融資に応じてくれなくなります。
親子であっても、他人の借金を返済する義務は原則としてありません。肩代わりするかどうかは、基本的に子ども自身の判断で自由に決められます。
しかし親の借金でも子どもに返済義務が生じることがあり、借金を放置すると子どもが差し押さえを受けることにもなりかねません。
本コラムでは、親の借金が降りかかってきた場合に、子どもはどのように対処すればよいのかについて、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。