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ソシャゲの借金に困った方へ。弁護士が提案するたったひとつの実践的なアドバイス

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更新日:2020年05月19日 公開日:2020年05月19日

ソシャゲの借金に困った方へ。弁護士が提案するたったひとつの実践的なアドバイス

ソシャゲ、つまりソーシャルゲームは、スマートフォンの普及とともに爆発的な人気を誇るようになり、現在では家庭用ゲーム機を圧倒しています。

ソシャゲの面白い点といえば、ゲームでコミュニケーションを取れるということが挙げられるでしょう。オンライン上での人間関係を紡ぐ面白さ、そこには「課金」によるアイテムのゲットというスパイスもあり、なんとも絶妙なゲームの世界を体感することができるのです。

今回は、そんなソシャゲに潜む、以下の点をご紹介していきたいと思います。

ソシャゲにハマる理由(ソシャゲの魅力)
ソシャゲにハマる問題点
ソシャゲやりすぎへの対処法
ソシャゲによる借金へのたったひとつの対処法

ご参考になれば幸いです。

1、ソシャゲ(ソーシャルゲーム)とは?

スマートフォンの普及とともに一気に参加者が増加したソシャゲ(ソーシャルゲーム)。
まずは簡単にソシャゲ(ソーシャルゲーム)について解説していきたいと思います。

  1. (1)ソシャゲ(ソーシャルゲーム)とは何か?

    本来ソシャゲ(ソーシャルゲーム)とはSNS上でソーシャルアプリとして配信されているゲームをさす言葉として生まれました。
    しかし現在はSNSのプラットホームを利用することなく、App StoreやGoogle Playで直接配信されるゲームが増加していることから、こういったインターネット上で配信されるゲームも加えた総称をソーシャルゲームと呼んでいます。

  2. (2)ソシャゲ(ソーシャルゲーム)の現状と問題点

    ①ソシャゲ(ソーシャルゲーム)の現状
    国内のソーシャルゲームはスマートフォンが普及してきた2010年以降、右肩上がりに増加を続けています。逆に従来人気の高かった家庭用ゲームは右肩下がりに減少しています。つまり、スマートフォンの普及により、ゲームの主役が家庭用ゲーム機からソーシャルゲームに移行したということがわかります。

    ②ソシャゲ(ソーシャルゲーム)の問題点
    年々拡大するソーシャルゲーム市場ですが、近年さまざまな問題点が指摘されています。

    • ソーシャルゲームにハマってしまい、多額のお金をゲームに課金してしまう
    • ソーシャルゲームにハマってしまい、リアルでの生活に支障をきたす
    • ソーシャルゲーム依存症
    • ソーシャルゲームにハマってしまい、学校に行かなくなり不登校に
    • ソーシャルゲームに課金しすぎて、借金を抱えてしまう


    ゲームを無課金で楽しんでいるうちはあまり問題が起こりませんが、ゲームにはまり込んでしまうと生活に支障をきたしてしまうことがわかります。

2、ソシャゲ依存症の恐怖の実態

ソシャゲ(ソーシャルゲーム)にはまり込み、ソシャゲ依存症になってしまう人々。
本項では、どういった層が、なぜソシャゲ依存症になってしまうのか、タイプ別に紹介していきます。

  1. (1)サラリーマンタイプ:通勤時間の暇つぶしだったのに、ソシャゲ依存症に

    一見普通のサラリーマンであるAさん(45歳男性)。Aさんはなぜソシャゲ依存症になってしまったのでしょうか?

    ①最初は単なる暇つぶし
    最初は通勤時の暇つぶしにちょうど良いからという理由でソーシャルゲームを始めました。しかし、サラリーマンはゲームに多くの時間を割くことはできません。ゲームを進めるために月1万円までと上限を決めて課金を始めました。

    ②暇つぶしのはずが生活の中心に
    課金をすることで自分のキャラクターが強くなり、ゲームに割く時間が増えていきました。また「もっと強くなりたい」と課金額も上限の1万円では足りなくなり、4~5万、さらに10万円とどんどん高額化していきました。

    ③借金をしても課金をするように
    ゲームにはまることで、一人暮らしの寂しさやリアルでの人間関係の煩わしさから解放され、さらにゲームにのめりこんでいったAさんは、カードローンで資金を調達してまでゲームにはまり込んでいきました。ここまでになると立派なソシャゲ依存症です。

    ④なぜAさんはソシャゲ依存症になってしまったのか?
    現実世界からの逃避
    Aさんは一人暮らしの寂しさやリアルでの人間関係の煩わしさから逃避する手段として、ソーシャルゲームにハマっていったことがわかります。

    課金することが目的に
    買い物依存症が買い物することが目的になってしまうのと同様に、Aさんはソーシャルゲームに課金すること自体が目的になってしまっていることがわかります。Twitterなどで、自分の課金状況を報告することで、ほかのユーザーとつながりができるのも楽しかったといいます。

    以上のように、サラリーマンの場合、通勤時間の暇つぶしのつもりが、現実世界からの逃避手段に変わり、ソーシャルゲームにハマっていくケースが多いことがわかります。

  2. (2)主婦タイプ:家事の合間の暇つぶしのはずが、ハマってしまった

    一児のママであるB子さん(32歳女性)。B子さんはなぜソシャゲ依存症になってしまったのでしょうか?

    ①最初は家事の合間のちょっとした息抜き
    B子さんがソーシャルゲームを始めたのは、家事の合間のちょっとした息抜きのためです。手軽にいつでもどこでもできるソーシャルゲームはピッタリな娯楽であるといえます。

    ②家事の合間のちょっとした息抜きのつもりがゲーム中心の生活に
    家事の合間のちょっとした息抜きのつもりが、いつの間にかゲーム中心の生活になってしまいました。なぜそこまでゲームにはまりこんでしまうことになったのでしょうか。

    ③相手に頼られる快感
    主婦の場合、サラリーマンや学生が物理的にゲームのできない時間もゲームをすることができます。よって、仲間に「B子さんがいて助かる」「B子さんになら、安心して任せられる」といわれることで、人に頼られるということがうれしくなってしまい、ゲームにはまり込んでいきました。

    ④人間関係
    主婦になると、どうしても家にいる時間が多くなります。社会とのかかわりが希薄になりがちな主婦業ですが、ゲーム内には多くの仲間がいます。このゲーム内の人間関係もゲームにはまり込んでしまう要因といえます。

    ⑤ソシャゲ依存症になりやすい主婦の特徴
    責任感が強い
    ソシャゲ依存症になりやすいタイプの主婦は責任感が高い人です。生まれ持った責任感の高さから仲間に頼られてしまうと、ゲームから離れられなくなってしまうからです。

    まじめな性格
    また、まじめな性格の主婦もソシャゲ依存症になりやすい傾向が高いといえます。なんにでもまじめに取り組む性格がゲームにもいかされてしまうからです。

    見てきたように主婦の場合、責任感が高く、まじめな性格の女性がソーシャルゲームにハマっていくケースが多いことがわかります。

  3. (3)学生タイプ:ゲームキャラクターにハマって、生活費まで使い込み

    学生のC男さん(20歳男性)。C男さんはなぜソシャゲ依存症になってしまったのでしょうか?

    ①大好きなキャラクターがゲームに
    C男さんが大好きなキャラクターがソーシャルゲームになったことを知り、ソーシャルゲームを始めたC男さん。最初からキャラクターの種類を全種類集めるために、大量に課金してガチャを引きまくりました。

    ②気が付いたら生活費まで使い込んでいた
    バイト代はもちろんC男さんは生活費まで全額ガチャに課金してしまいました。生活もままならなくなってもなお、カードローンや消費者金融から借金をしてガチャを引き続けました。

    このように、学生がソーシャルゲームにはまり、借金をしてまで課金しているケースも多くみられます。また、借金の支払いができなくなり、自己破産をする学生も存在します。

3、あなたはソシャゲ依存症かも? ソシャゲ依存症チェックリスト

「ソシャゲ依存症かも?」と思ったら、気になる方はまずチェックテストをしてみましょう。

ソシャゲ依存症チェックリスト

  • ゲームに夢中になっていると感じる
  • 現実逃避するためにゲームを利用することがある
  • ゲームへ熱中しすぎを隠すために家族などにウソをついたことがある
  • ゲームでの満足を得るために利用時間が長くなっている
  • ゲームの使用時間を短くしたり、やめようとしたりしたがうまくいかない
  • ゲームで人間関係や勉強に支障が出てきている
  • ゲームをやめようとすると落ち着かなくなったり、イライラしてしまう
  • 意図したよりも長時間オンライン状態になってしまっている


※参考:ネット依存チェックリストDQ

チェックリストで5つ以上該当した場合ソシャゲ依存症である確率が高いといえます。
専門家へ相談することをおすすめします。相談はまずお住まいの地区の保健所へ。

※参考:厚生労働省HP「お住まいの地域の保健所」

4、ソーシャルゲームにハマってしまう理由

なぜ人はソーシャルゲームにハマってしまうのでしょうか。
ここではソーシャルゲームの魅力をご紹介していきます。

  1. (1)気軽な人間関係

    ソーシャルゲームには独特の人間関係が存在します。現実世界では顔・名前・職業などといった、ある意味煩わしい設定が付きまといますが、ソーシャルゲーム内では好きなハンドルネームを付け、お気に入りのキャラをアイコンにして好きな自分になることができます。

    また、ソーシャルゲーム内の人間関係は現実世界と違い、ゲーム内の関係のみで決定されます。この現実世界から離れた気軽な人間関係が、ソーシャルゲームにハマり込んでしまう要因の一つであるといえます。

  2. (2)ゲームキャラクターへの執着

    ゲームのキャラクターに執着してしまい、どうしてもガチャですべてのアイテムをそろえなければ気が済まないといったタイプの方を多く見かけます。こうしてゲームに課金をしすぎて、借金を抱えてしまうといったケースも存在します。

  3. (3)チームを組んでの対戦など

    ソーシャルゲームの特徴として、個人戦よりもチーム戦のゲームが多いといった特徴があります。チーム戦の場合、自分が抜けてしまっては仲間に迷惑をかけてしまうため、ゲームをやめにくくなるという問題点も存在します。

  4. (4)ガチャ

    ガチャに関しては過去も大きな社会問題になり、一時期ゲーム企業の株式が投げ売りされるといった事態になったこともあります。
    借金してまでガチャを引きたいと思わせる要素がソーシャルゲームに存在することは確かです。

5、ソーシャルゲームにハマることで抱えてしまう問題点とは?

なぜソーシャルゲームにハマることは問題なのでしょうか?
ここではソーシャルゲームにはまることで抱えてしまう問題点をご紹介していきます。

  1. (1)重課金による生活困窮

    ガチャの引き過ぎやキャラのレベル上げの課金など、ソーシャルゲームには多くの課金ポイントがあります。ソーシャルゲームにハマってしまうことで多額のお金をゲームにつぎ込み、生活費がギリギリといった事態に陥ってしまうことがあります。

  2. (2)重課金による借金問題

    ゲームに課金するためにアルバイト代や給料では足りずに、借金をしてまで課金をするケースも多くみられます。

  3. (3)ゲーム内での人間関係

    ゲームにハマりすぎ、ゲーム内だけではなく現実世界でもゲーム内の人間関係を持ち込んでしまう人も見られます。ゲーム内でカッコの良いチームリーダーに誘われ、会ってみたら全く自分のタイプではないのにもかかわらず、ゲーム内での人間関係をこじらせたくないためだけに身体の関係を持ってしまうといった女性も存在するほどです。

  4. (4)現実世界よりもゲーム

    ゲームにはまり込むことで現実世界での生活よりもゲームを優先してしまうといった生活を送ることになってしまう方も多く存在します。夜中までゲームに熱中してしまい学校に遅刻したり、最悪の場合、ゲームがしたいからという理由で不登校になる学生もいたりするほどです。

    このようにソーシャルゲームにハマってしまうことで、現実世界で多くの問題を抱えてしまうことになります。

6、ソシャゲのやりすぎへの対処方法

ソシャゲにハマりすぎてしまうことは、現実世界で多くの問題を抱えてしまうことがわかりました。
ここではソシャゲのやりすぎに関する対処方法をご紹介します。

  1. (1)思い込みに気づく

    あなたは今、ソシャゲこそ人生の中軸であり、ソシャゲがなくなったら人生面白いことなんか全くない、と「思い込んで」いるはずです。

    何かに夢中になった場合、仮にそれが違法であったりやりすぎてはいけないことと言われているようなことであったりするときは、いったんそこから離れてみる、という手段は常とう手段。
    離れてみることにより、思っていたよりもマイナスではなくプラスの感情が生まれることがあるのです。すがすがしいような気分ともいえるかもしれません。

    人は、その渦中にいると、自分自身を客観的に見ることができず、「これがなくなったら人生終わっちゃう」などと、自分に暗示までかけてしまいがち。

    でも、実際に離れてみると、そうでもないものなのです。

    うそだと思ったならば、少し離れてみることをおすすめします。
    ただ、やめたいと本気で思っていること。これが大前提です。

  2. (2)現実世界で変身

    これまでゲームで鍛え上げてきたコミュニケーション能力は無駄ではありません。
    現実世界ではシャイであったとしても、ゲーム内でやってきたようなキャラクターへ自分自身を変身させてみては。

    これから自分にかける暗示は、「ゲームがなかったら人生終わり」ではなく、「自分は●●になる!」という暗示です。そこからどんなストーリーになるのかは、あなた次第です。

  3. (3)病院も視野に

    自分でソーシャルゲームから離れられないといった重度のソシャゲ依存症の場合は、病院に行くことも検討してみましょう。
    病院もどこでも良いわけではないでしょうから、調べることが大切です。

    自分自身の症状に真摯(しんし)に向き合ってもらえる病院なのか、精神的な問題ですのでこれがもっとも大切でしょう。信頼できる病院に出会えれば、あなたの未来はきっと変わってくるはずです。

7、ソシャゲの重課金で作った借金は弁護士に相談しよう

ソシャゲの重課金で作った借金問題に関しては「解決可能」な問題です。
返しきれない借金は、裁判所の手続きを経ることにより減額または免責させる(ゼロにする)ことができる可能性があります。この手続きを「債務整理」と言いますが、まずは債務整理の専門家である弁護士に相談しましょう。

自分の不手際で作った借金を減額(または免責)させることができるなんて、なんらかの大きなデメリットを負うのではないか、という思いを描くことも当然のことと思います。

もちろん、誠意をもって返済していくことは必要ですが、これ以上返済を続けたら生活、人生自体を破綻させてしまうかもという状況でこれ以上頑張ることは逆効果です。

弁護士ならあなたの借金に見合った、最善の対処方法で借金問題を解決してくれます。ぜひ一度相談してみてください。

>債務整理の弁護士費用はこちら

8、まとめ

今回はソシャゲ依存の恐怖の実態と対処方法をご紹介してきました。ソーシャルゲームにハマってしまうことで、さまざまな問題を現実社会で抱えてしまうことになることがお分かりいただけたと思います。

ソシャゲ依存により抱えてしまった借金問題は、ひとりで抱え込む必要はありません。専門家である弁護士に相談し、一刻も早く借金問題から解放されましょう。

ベリーベスト法律事務所では借金問題でお悩みの方に、最適な解決方法をご提案いたします。ひとりで悩まずにまずはご相談ください。

この記事の監修者
萩原達也

ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
債務整理、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求など、借金問題についてのお悩み解決を弁護士がサポートいたします。債務整理のご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽に お問い合わせください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています
オフィス
[実績]
・債務整理の相談件数 36万8091件
  ※集計期間:2011年2月~2022年12月末
・過払い金請求 回収実績件数 90253件
・過払い金請求 回収実績金額 1067億円以上
  ※集計期間:2011年2⽉〜2022年12⽉末
[拠点・弁護士数]
全国74拠点、約360名の弁護士が在籍
※2024年2月現在
[設立]
2010年(平成22年)12月16日

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