債務整理 弁護士コラム
オタク活動(オタ活)・推し活動(推し活)とは、自分が好きな人やものを深く追いかける活動を指します。ライブやイベントへの参加、グッズの購入、投げ銭などのオタク活動で出費がかさみ、借金をしてまでオタク活動を続けてしまう方も少なくありません。
しかし、自分の収入を上回る支出をしていると、いずれ借金地獄に陥り、取り返しのつかない状態に陥る可能性があります。そうなる前に適切な対策を講じることが重要ですが、すでに自分では対処できない状況にある場合は、債務整理を検討しましょう。
今回は、オタク活動・推し活での借金地獄から抜け出す方法について、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門チームの弁護士が解説します。
まずは、依存症にあたる可能性のあるオタク活動のチェックリストと散財から抜け出せなくなる心理的要因を説明します。
趣味として楽しむ分には何も問題のないオタク活動ですが、のめり込み過ぎて依存症のような状態になると、借金地獄に陥る可能性があります。
以下のチェックリストの項目に複数当てはまる場合は、依存症かもしれませんので、ご自身のオタク活動への支出を見直した方がよいでしょう。
オタク活動によって散財から抜け出せなくなる心理的要因としては、さまざまな要因が考えられます。そのうちの代表的な要因としては、以下のようなものが挙げられます。
好きなものがあることは素晴らしいことですが、金銭面で実生活に悪影響が生じている場合、健全な状態とはいえません。この先もオタク活動を楽しむためには、自分の行動パターンを客観的に見つめ直し、収入と支出のバランスを取る対策を始めていくことが重要です。
借金問題は放置すればするほど深刻化し、取り返しのつかない状況に陥ることがあります。さらなる借金地獄に陥るかもしれない、以下のような行動は今すぐやめましょう。
クレジットカードのリボ払いは、毎月の支払額を抑えられるなどのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
クレジットカードのリボ払いは、借金地獄に陥る要因のひとつです。借金地獄の状況を改善するためにも、クレジットカードのリボ払いはやめた方がよいでしょう。
オタク活動で借金地獄に陥ると、自分の収入だけでは借金の返済が間に合わず、借金返済のためにカードローンや消費者金融に手を出してしまう方が多くいます。
借金返済のために新たな借金をするのは、一時的には借金の返済ができているように感じますが、実際には借金総額が膨らんでいるため、根本的な解決にはなっていません。それどころか、ますます借金地獄に陥ってしまいますので、即刻やめるべきでしょう。
借金を返済するために、副業として割のよい仕事を探そうとする方もゼロではありません。
SNSなどで簡単に高収入を得られるなどの募集を見ることもありますが、その中には、違法な闇バイトの募集も含まれているため、注意が必要です。高額な報酬が得られたとしても、強盗や詐欺などの犯罪に加担することになり、取り返しのつかない事態になってしまいます。
借金地獄から抜け出すためには、債権者からの連絡を無視しないということも重要です。
借金の返済が難しくなったからといって債権者からの連絡を無視していると、訴訟を提起され、最終的に給料や預貯金を差し押さえられてしまうリスクがあります。そうなってしまうと、他の債権者への借金の返済も滞ってしまいますので、状況がますます悪化してしまうでしょう。
オタク活動による借金地獄から抜け出すためには、以下のような対策が必要です。
借金地獄から抜け出すためには、まずは収支状況と借金総額を把握することが重要です。
収支状況を把握するには、家計簿をつけるなどしてご自身の収入と支出の状況を確認することから始めましょう。
また、借金地獄に陥っている方は、どこから・いくら借りているのかを正確に把握していないことが多くあります。借金総額や内訳を正確に把握しなければ、借金地獄から抜け出すことはできません。
まずは身の回りの契約書などを整理し、借金総額と種類を確認してください。
オタク活動を楽しむこと自体は問題ありませんが、生活費と趣味の支出は明確に分けたほうがよいでしょう。生活費と趣味の口座を完全に分けてしまうことも対策として有効です。毎月の予算を設定し、オタク活動に使える金額を決めることで、借金を増やさずに楽しむことができます。
収支を適切に管理し、予算以上の出費をしないようにしましょう。
オタク活動での借金地獄で、返済のめどが立たない場合は、債務整理によって解決できる可能性があります。債務整理には主に「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3種類があり、それぞれ適用できる条件や効果が異なることに注意が必要です。
4章では、各手続きの特徴と、どのような人に向いているのかを解説します。
債務整理には、任意整理・自己破産・個人再生の3種類の手続きがあります。それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
任意整理 | 自己破産 | 個人再生 | |
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借金への効果 | 利息・遅延損害金の免除 | 借金がゼロになる | 借金を1/5程度まで減額 |
裁判所での手続き | 不要(債権者との直接交渉) | 必要 | 必要 |
手続き後の返済期間 | 3~5年 | 返済不要 | 3年(最長5年) |
再度借り入れできるまでの期間 | 5年 | 5年〜7年 | 5年〜7年 |
官報への掲載 | なし | あり | あり |
どのような人に向いているか | 収入があり一部返済可能な人 | 返済能力がない人、借金が多額の人 | 一定の収入があるが返済が困難な人 |
任意整理とは、債権者との交渉により借金返済の負担軽減を図る手続きです。
任意整理の具体的な手段 |
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任意整理は、対象となる借金を自由に選ぶことができますので、保証人付きの借金や自動車ローンなどを除外して債務整理を行うことができるというメリットがあります。
他方、自己破産や個人再生のような大幅な借金減額効果は期待できません。
自己破産とは、裁判所から免責許可決定を得ることで、原則としてすべての借金の返済義務を免除してもらえる手続きです。
借金地獄に陥り高額な借金を抱えていても、自己破産をすれば、一部例外を除き、すべての借金をゼロにすることができます。そのため、自己破産は借金問題を根本的に解決することが可能です。
他方、自己破産をするには、一定以上の価値のある資産を処分しなければなりません。
また、浪費やギャンブルなどの免責不許可事由に該当する借金については、免責を受けることができないなどのデメリットもあります。
個人再生とは、裁判所から再生計画案の認可を受けることで、借金を大幅に減額できる手続きです。減額後の借金は、原則として3年(最長5年)の期間で分割払いしていくことになります。
個人再生は、破産法上の免責不許可事由があっても手続き可能で、自宅や車などの資産を残せる可能性があるというメリットがあります。ただし、借金の返済を前提とするため、定期的かつ継続的な収入がなければ再生計画案の認可を受けることができません。
債務整理をお考えの方は、まずは弁護士に相談することがおすすめです。5章では、債務整理を弁護士に相談する前に知っておくべき、弁護士の役割や選び方、費用などについて解説します。
債務整理には3種類の手続きがあり、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットがあります。弁護士は依頼者の状況を分析し、最適な方法を提案します。
また、以下のような弁護活動で、状況の改善を図ります。
弁護士は、債務者が置かれている具体的な状況を踏まえて、最適な手続きを提案することができます。オタク活動で借金地獄に陥ってしまったときは、すぐに弁護士に相談するようにしましょう。
弁護士に債務整理を相談するタイミングには、特別な決まりはありませんので、いつでも相談することが可能です。
もっとも、借金問題に関する相談は、早ければ早いほど問題解決に向けた選択肢が残されている状況であるといえます。借金の返済が厳しいと感じたら、すぐに弁護士にご相談ください。
どの弁護士に債務整理の相談・依頼をすればよいか迷うときは、以下のような観点から弁護士を選ぶとよいでしょう。
弁護士との初回相談にあたっては、以下のようなものを準備しておくとスムーズに相談を進めることができます。
弁護士に債務整理を依頼すれば、弁護士が債権者に受任通知を送付し、一時的に借金の取り立てをストップすることができます。そこで、落ち着いて債務整理の計画を立て、それまで返済にまわしていたお金を弁護士費用の支払いにあてることが可能です。
ベリーベスト法律事務所では、債務整理のご相談料は一切かかりません。弁護士費用についても分割払いに対応できますので、無理のないかたちでご依頼いただけます。
ベリーベスト法律事務所の費用については、「債務整理に関する弁護士費用」のページをご覧ください。実際にご相談いただく際に、弁護士に直接お尋ねいただくことも可能です。
借金のせいでオタク活動や推し活が楽しめなくなってしまっては、本末転倒です。
オタク活動や推し活で借金地獄に陥ってしまったときは、債務整理により借金地獄から抜け出せる可能性があります。債務整理には、任意整理・自己破産・個人再生の3つの手続きがあり、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットがありますので、まずは弁護士に相談してみるとよいでしょう。
オタク活動や推し活による借金でお困りの方は、債務整理専門チームを編成するベリーベスト法律事務所までお気軽にご相談ください。知見のある弁護士が親身になってお話を伺います。
ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
債務整理、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求など、借金問題についてのお悩み解決を弁護士がサポートいたします。債務整理のご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽に お問い合わせください。
オタク活動(オタ活)・推し活動(推し活)とは、自分が好きな人やものを深く追いかける活動を指します。ライブやイベントへの参加、グッズの購入、投げ銭などのオタク活動で出費がかさみ、借金をしてまでオタク活動を続けてしまう方も少なくありません。
しかし、自分の収入を上回る支出をしていると、いずれ借金地獄に陥り、取り返しのつかない状態に陥る可能性があります。そうなる前に適切な対策を講じることが重要ですが、すでに自分では対処できない状況にある場合は、債務整理を検討しましょう。
今回は、オタク活動・推し活での借金地獄から抜け出す方法について、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門チームの弁護士が解説します。
借金癖とは、何度も借金を繰り返してしまうことをいいます。借金癖がある人は、借金をすることに抵抗感がありませんので、借金を繰り返すうちに返済ができない状態に陥ってしまうこともあります。
借金癖を改善するにはいくつかの方法がありますが、自分で対応が困難な状態になってしまったときは、早めに弁護士に相談して、債務整理を行うようにしましょう。
今回は、借金癖を放置することで生じるリスクと借金癖を改善するための5つの方法について、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。
借金問題は、放置期間が長ければ長いほど深刻化しやすい傾向があることが特徴です。
たとえば借金の滞納状態が深刻になると、債権者から訴訟予告書(訴訟等申立予告通知書)が届くことがあります。
訴訟予告書が届くのは、すでに高額の遅延損害金が発生しているということです。近い将来には強制執行による債権回収が迫っているため、できるだけ早いタイミングで解決に向けて踏み出さなければいけません。
本コラムでは、訴訟予告書とは具体的にどういうものか、また届いたときのデメリットや検討するべきことなどについて、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門的チームの弁護士が解説します。