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ヤミ金の借金はどこに相談すべき? 正しい対処法を弁護士が解説

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更新日:2026年02月09日 公開日:2021年05月10日

ヤミ金の借金はどこに相談すべき? 正しい対処法を弁護士が解説

借金を返済するお金がなく、生活するにも苦しい状況になると、「どこからもお金を借りられないから、ヤミ金に頼るしかない」と考えてしまう方も少なくありません。

しかし、ヤミ金は法律に違反して営業している違法業者であり、法外な利息の請求や家族・職場を巻き込むような過酷な取り立てなど、深刻なトラブルを引き起こすリスクがあります。中には、一度借りてしまったことで個人情報が流出し、別のヤミ金に狙われ続けるケースもあるため、ヤミ金での借金は絶対にしてはいけません。

本コラムでは、ヤミ金で借金するとどうなるのか、実際に借りてしまった場合の正しい対処法や相談できる公的機関・窓口について、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門チームの弁護士が解説します。

1、ヤミ金で借金するとどうなる? 知っておくべき4つのリスク

「ヤミ金でお金を借りるのは危険」と言われるのには、明確な理由があります。ヤミ金は、法律に基づいた貸金業者ではなく、違法な利息設定や取り立てを行う悪質業者です。安易に利用してしまうと、借金問題がさらに悪化するだけでなく、家族や職場など周囲を巻き込む深刻なトラブルに発展しかねません。
最初に、ヤミ金を利用することで生じる代表的な4つのリスクを紹介します。

  1. (1)法外な利息を請求されるリスク

    ヤミ金は、貸金業法や出資法で定められた上限金利(原則、年15〜20%)を大きく超える金利を設定しています。中には年利1000%を超えるような、到底返済できない条件で貸し付ける業者も存在します。

    たとえば、3万円を借りても1週間で5万円、10日で10万円の返済を迫られるといったヤミ金の事例も珍しくありません。最初は「少額だから大丈夫」と思っても、利息が膨れ上がり、あっという間に返済不能に陥ってしまうのです。

  2. (2)違法で過酷な取り立てを受けるリスク

    ヤミ金は返済が滞ると、違法で執拗な取り立てを行います。
    「職場に電話をかける」「家族に連絡する」「深夜・早朝に何度も着信を入れる」といった手口で、精神的に追い詰めるのが特徴です。中には「子どもの学校に連絡する」と脅したり、暴力をほのめかすような発言をしたりするケースもあります。

    これらは明確な法律違反であり、警察が介入することも可能です。しかし、借主が恐怖心からヤミ金業者の言いなりになってしまうと、被害が拡大する危険があります。

  3. (3)全額返済しても請求が終わらないリスク

    ヤミ金には「完済」という概念がありません。借金を全額返しても、「手数料」や「延滞金」「保証料」などの名目で、次々と新たな支払いを求めてきます

    さらに、一度でも支払いに応じた人は「お金を支払ってくれる人」としてリスト化され、別のヤミ金に情報が流れることもあります。真面目に返済を続けている人ほど「カモ」として扱われるため、努力が裏目に出る結果になりかねません。

  4. (4)個人情報が悪用・共有されるリスク

    ヤミ金に申し込む際に提出した免許証・通帳・マイナンバー・勤務先情報などの個人情報は、悪用されるリスクがあります

    実際、他のヤミ金業者に情報が転売され、複数の業者から勧誘や嫌がらせの電話がかかってくるケースも確認されています。また、SNSや掲示板に「返さない借主」として名前や顔写真を晒される被害もあり、プライバシー侵害の観点からも非常に危険です。

2、【ケース別でチェック】ヤミ金に対する正しい対処法

ヤミ金からの借金は、対応を誤ると被害が拡大してしまいます。しかし、状況に応じて正しい手段を取れば、解決は決して不可能ではありません。
以下では、「ヤミ金でお金を借りる前」と「すでに借りてしまった後」に分けて、取るべき行動を説明します。

  1. (1)ヤミ金でお金を借りる前の適切な対処法

    「どうしてもお金が必要」「正規の金融機関に断られた」といった理由で、ヤミ金に手を出してしまう人がいます。しかし、ヤミ金ではなく、公的な支援制度や合法的な借入方法を確認し、頼ることが大切です

    ① 公的融資制度や給付金を利用する
    生活費に困っている場合は、自治体や社会福祉協議会が実施している「生活福祉資金貸付制度」や「緊急小口資金」などを検討しましょう。
    無利子または低金利で利用でき、返済猶予制度が設けられている場合もあります。

    ② 生命保険の契約者貸付制度や勤務先の貸付制度を確認する
    加入している生命保険に「契約者貸付制度」がある場合、保険の解約返戻金を担保に一定額を借りることが可能です。
    また、公務員や企業に勤めている方であれば、社内融資や共済貸付を受けられるケースもあります。

    ③ 弁護士に相談する
    すでに複数の借金がある場合は、弁護士への早期相談も効果的な方法です。
    弁護士が提案する債務整理では、返済計画を見直したり、利息を減額・免除できたりする可能性があります。「ヤミ金に頼らざるを得ない」と感じるほど追い詰められる前に、専門家のサポートを受けましょう。


    ベリーベスト法律事務所では、債務整理に関するご相談は無料で何度でも受け付けております。まずはご相談ください。

  2. (2)ヤミ金でお金を借りた後の適切な対処法

    すでにヤミ金から借りてしまった場合でも、冷静に行動すれば被害を最小限に抑えることができます

    ① 正規の貸金業者なのか、ヤミ金なのかを確認する(=貸金業者の登録の有無)
    金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で、業者が正式に登録されているかを確認しましょう。登録がない場合は、違法なヤミ金である可能性が極めて高いため、早急な対応が必要です。

    ② ヤミ金の連絡に応じない
    ヤミ金業者とのやり取りは危険です。電話やメール、SNSなど、すべての連絡を遮断しましょう。相手が脅迫してくる場合は、すぐに警察や弁護士に相談してください。

    ③ ヤミ金に返済しない
    ヤミ金は法律上、貸付そのものが無効とされるため、返済義務はありません。
    ただし、最初から借りたお金を返す気がなかった場合は、詐欺罪に問われる可能性があるため、借り逃げ目的の利用は避けてください。

    ④ 適切な窓口で相談をする
    自分だけで解決しようとせず、消費生活センターや弁護士などの公的・専門機関に相談しましょう。第三者に相談することで、これまで抱えていた不安やストレスを軽減できる可能性があり、また今後どうすべきかのアドバイスを受けることが可能です。

3、ヤミ金での借金問題を相談できる4つの窓口

ヤミ金の被害に遭った場合や「借りようか迷っている」という段階でも、早めに専門窓口へ相談することが重要です。ヤミ金は違法業者であり、個人で交渉しようとすると、かえって状況が悪化するおそれがあります。3章では、ヤミ金問題を相談できる4つの主な窓口を紹介します。

  1. (1)消費者センター

    「ヤミ金業者からの取り立てが怖い」「どこに相談すればいいかわからない」というときに、まず頼れるのが消費生活センターです

    全国共通ダイヤル「188(いやや!)」に電話すると、最寄りのセンターにつながり、専門の相談員が被害内容をヒアリングし、適切な対応機関を案内してくれます。
    直接的な法的介入は行いませんが、警察や弁護士への橋渡しをしてもらえるため、初めて相談する方にも安心です。

  2. (2)貸金業相談・紛争解決センター

    ヤミ金ではなく、正規の登録業者とのトラブルの場合は、「貸金業相談・紛争解決センター」に相談しましょう

    日本貸金業協会が運営しており、貸金業者との間で発生した契約・返済トラブルの相談に対応しています。登録業者かヤミ金かわからないときにも相談でき、登録の有無や解決の方向性を教えてもらえる点が大きなメリットです。

  3. (3)警察

    ヤミ金の取り立てが脅迫や嫌がらせのレベルに及んでいる場合は、すぐに警察へ相談・通報してください

    特に、下記のような行為は犯罪行為(脅迫罪・名誉毀損罪など)に該当します。

    • 返済しないと家族に危害を加える旨の脅迫
    • SNSで個人情報を晒す旨の脅迫
    • 職場に頻繁に連絡して他の社員に対し借金の事実などを言いふらす


    警察に相談する際は、被害内容を記録(通話録音・LINEのスクリーンショットなど)したものを持参すると、スムーズに対応してもらえるでしょう。

  4. (4)弁護士

    ヤミ金問題の根本的な解決を目指すなら、弁護士への相談がもっとも有効です

    弁護士は、依頼を受けると速やかに「受任通知」をヤミ金業者に送付します。通常、ヤミ金業者に届いた時点で一時的に取り立てや連絡を止めることが可能です。
    また、違法な契約を無効として返済を拒否できるように交渉したり、被害届提出のサポートを行ったりすることもできます。

    これからヤミ金でお金を借りてしまいそうな状態の方でも、弁護士に相談することが可能です。「正規の借入が難しく、ヤミ金に頼りそう」「多重債務で生活が苦しい」といった段階でも、債務整理を通じて根本的な再建を目指すサポートを受けられます。

    特に、ベリーベスト法律事務所では、債務整理専門チームを編成しており、債務整理に関するご相談は何度でも無料となっています。「もう誰にも頼れない」と感じている方こそ、まずは弁護士にご相談ください。

4、ヤミ金で使われる巧妙な手口に注意しよう!

ヤミ金は、取り締まりが強化されるたびに手口を巧妙化させています。「自分は引っかからない」と思っていても、正規業者を装ったり、SNSで親しげに接近したりするケースが増えており、誰でも被害者になり得るのが実情です
4章では、実際に多く確認されている代表的な手口を紹介します。

  1. (1)後払い現金化

    「商品を後払いで購入すれば、すぐに現金が手に入る」という宣伝をする手口です

    利用者はネット上で商品を注文し、事業者からキャッシュバックや購入特典として現金を受け取ります。しかし、後日請求される商品代金や手数料が実質的な利息となっており、貸金業法の上限を大幅に超える違法な金利が課されます。

    返済が遅れると、「SNSで晒す」「家族や勤務先に連絡する」などの脅迫的な取り立てが行われるケースも報告されているため、ご注意ください。

  2. (2)先払い現金化

    「商品を売ってすぐ現金がもらえる」「査定不要ですぐ入金」など、金銭に絡む言葉で勧誘する手口です

    入金後に、利用者が売買契約をキャンセルし、受け取った代金にキャンセル料を含めた金額を返還するというのが具体的な手法になります。

    表面上は、買取取引のように見えますが、実際はお金を貸して高額な手数料を取るヤミ金と同じ構造です。このような「先払い」「即金買取」型は、形式を変えただけの違法貸付と判断されることがあります。

  3. (3)ファクタリング偽装(給与ファクタリングなど)

    「給料や報酬を売れば即日で現金化できる」と称して、債権の売買契約を装うヤミ金です
    実態は、将来受け取る給料を担保にお金を貸し付けるもので、短期間で高額の手数料を徴収されます。

    なお、最高裁の判決により「給与ファクタリングは貸付にあたる」との判断が示されており、貸金業登録のない事業者が行えば、違法なヤミ金行為となります。

  4. (4)090金融

    携帯電話番号(090・080など)だけを使って勧誘する、古典的なヤミ金手口です

    「ブラックでもOK」「即日融資」などと電柱広告やSNSで宣伝し、住所や事務所を持たないのが特徴です。利息は、法定の数十倍に達し、返済が滞ると自宅・職場・家族に執拗な電話をかけるなどの違法な取り立て行為が行われます。

    貸金業登録がない業者は、例外なくヤミ金です。必ず金融庁の「登録貸金業者検索」で確認しましょう。

  5. (5)年金担保金融・自動車金融・システム金融

    下記はいずれも名目を変えて利息制限法・出資法の枠外で貸付を行い、返済不能に陥らせて財産を奪う危険な手法です

    • 年金担保金融:年金証書や通帳を預かり、「年金を担保に貸す」手口
    • 自動車金融:車を担保に法外な金利で融資を行い、滞納すると車を強制的に回収される手口
    • システム金融:中小企業や自営業者を狙い、手形・小切手を担保に高利で貸し付ける組織的なヤミ金

5、ヤミ金や借金問題に関するよくある質問

ヤミ金や借金トラブルについては、誤った情報が多く、不安から誰にも相談できずに悩む方も少なくありません。以下では、よく寄せられる質問にQ&A形式でお答えします。

  1. (1)ヤミ金から借金をするのは犯罪行為になりますか?

    いいえ、ヤミ金からお金を借りること自体は犯罪ではありません。
    違法なのは、無登録で貸付を行うヤミ金業者の側です。ただし、借りたお金を最初から返すつもりがなかった場合(悪意のある借り逃げ)は、詐欺罪に問われる可能性があります
    そのため、たとえヤミ金相手であっても、返済を前提に借りた場合は、きちんとした法的手続きを踏んで解決することが大切です。

  2. (2)ヤミ金で借金をしたら、家族や職場でバレてしまいますか?

    残念ながら、バレる可能性はあります。
    ヤミ金業者は、返済が遅れると家族や勤務先に電話をかけたり、個人情報を晒したりして圧力をかけるケースが多く見られます。また、一度でも個人情報を渡してしまうと、別のヤミ金業者に情報が転売されることもあります。

  3. (3)債務整理とは、どういうものですか?

    債務整理とは、借金の返済負担を法的に軽減・免除するための手続きの総称です。主に、以下の3つの方法があります。

    • 任意整理:弁護士が債権者と交渉し、将来の利息をカットまたは減額して分割返済を行う手続き
    • 個人再生:裁判所を通じて、借金を減額し、原則3年(最大5年)間で返済していく方法
    • 自己破産:裁判所を通じて、借金の支払い義務を免除してもらう制度


    いずれも法律に基づく正当な手続きであり、借金の返済に行き詰まった人を救済する仕組みです。ヤミ金の貸付に苦しんでいる場合も、弁護士が介入することで返済義務を免れる可能性があります。

  4. (4)弁護士に相談するときは、必ず依頼をしなければなりませんか?

    いいえ、相談だけで終わらせてもまったく問題ありません。
    「相談したら契約を迫られるのでは……」と心配される方もいますが、そんなことはありません。現状の確認や今後の選択肢を説明するだけで終わるケースも多いです。相談したからといって、依頼を強制されたり、詰められたりすることは一切ありませんのでご安心ください。

    ベリーベスト法律事務所では、債務整理専門チームの弁護士がお力になります。借金問題でお悩みの方は、まずは当事務所までご相談ください。

この記事の監修者
菅谷良平

債務整理部マネージャー弁護士として、債務整理・借金問題及びその周辺分野に精通しています。これまで、お客さまの生活再建に向けて、数多くの案件に対応してまいりました。債務整理のご相談は、何度でも無料です。任意整理、自己破産、個人再生など、借金問題についてお悩みの方は、ぜひお気軽に ご相談ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています
オフィス
[実績]
・債務整理の相談件数 13万1237件
  ※集計期間:2010年12⽉〜2024年12⽉末
・過払い金請求 回収実績件数 90253件
・過払い金請求 回収実績金額 1067億円以上
  ※集計期間:2011年2⽉〜2022年12⽉末
[拠点・弁護士数]
全国75拠点、約400名の弁護士が在籍
※2026年1月現在
[設立]
2010年(平成22年)12月16日

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