債務整理 弁護士コラム
借金の負担を軽減する「任意整理」は、弁護士に依頼するのがスムーズで安心です。しかし、弁護士費用がかかることに不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
任意整理の弁護士費用が払えるか気になる際は、複数の事務所の見積もりを比較する、分割払いに対応している事務所を選ぶ、といった対策が有効な場合もあります。また、費用の安さだけに注目するのではなく、説明が丁寧かどうかなど、ほかの要素も考慮して選ぶのがおすすめです。
本コラムでは、任意整理の費用について、内訳や相場、負担を抑える方法、依頼先を選ぶ際のポイントなどを、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門チームの弁護士が解説します。
「任意整理」とは、銀行や消費者金融などの債権者と交渉して、債務(借金など)の負担を軽減してもらう手続きです。
ほかの債務整理の手続きと異なり、裁判所を通さずに行うため、比較的簡単に短期間で完了します。任意整理が成功すれば、利息や遅延損害金のカット、返済期間の延長などが認められ、月々の返済負担を抑えることができます。
任意整理は、弁護士に依頼して行うとスムーズですが、主に以下の費用が発生することを知っておきましょう。
なお、以下の費用は目安です。このほかに費用が発生することもあるため、依頼する法律事務所に確認しておくと安心です。
| 費用の種類 | 支払いタイミング | 金額の目安(税込み) |
|---|---|---|
| 相談料 | 弁護士の法律相談利用時 | 無料~30分当たり5500円程度(税込) |
| 着手金 | 弁護士への正式依頼時 | 無料~1社当たり7万7000円程度(税込) |
| 解決報酬金 | 和解が成立し、弁護士の対応が完了したとき | 1社当たり2万2000円以下 (税込)※商工ローンは1社当たり5万5000円以下(税込) |
| 減額報酬金 | 債務が減額でき、弁護士の対応が完了したとき | 減った債務の額の11%以下(税込) |
| 過払い金報酬金 | 過払い金が回収でき、弁護士の対応が完了したとき | 回収額の22%以下(税込) ※訴訟によって回収した場合は、回収額の27.5%以下(税込) |
| 事務手数料 (または実費) |
弁護士対応の中で必要が生じるとき | 1社当たり2万2000円程度(税込) ※実費の場合は、要した実額 |
「相談料」は、弁護士の法律相談を利用した際に発生します。1時間あたり1万円程度が相場で、相談時間によって変動します。
ただし、任意整理の相談を無料で受け付けている法律事務所もあります。ベリーベスト法律事務所では、任意整理の相談は何度でも無料です。
「着手金」は、弁護士に正式に依頼した段階で発生します。依頼時に一括で支払うのが原則ですが、相談すれば分割払いを認めてもらえることもあります。
着手金の額は、債権者1社あたり税別2~5万円程度と考えておきましょう。依頼する債権者が多いと(借金をしている業者が複数あると)、その分着手金は高額になります。
「解決報酬」は、任意整理の和解が成立したときに発生し、弁護士による対応が完了したタイミングで支払います。
解決報酬の額は、債権者1社あたり税別2万円程度と考えておきましょう。着手金と同じく、依頼した債権者が多いと解決報酬も高額になります。
「減額報酬」は、任意整理によって債務を減額できた場合に、その減額幅に応じて発生する費用です。解決報酬とまとめて、弁護士による対応が完了した際に支払います。
減額報酬の額は、弁護士会の内部規程によって「減額分の10%以下(税別)」と定められています。
「過払い金報酬」は、過払い金を回収できた場合に、回収額に応じて発生します。過払い金とは、利息制限法の上限を超えて支払った利息です。
過払い金報酬も、解決報酬や減額報酬とまとめて、弁護士による対応が完了した際に支払います。
過払い金報酬の額は、弁護士会の内部規程によって「回収額の20%以下(税別)」と定められています。ただし、訴訟に進んだ場合は「回収額の25%以下(税別)」となります。
「実費」は、弁護士による対応の過程で必要となる費用です。郵送料や交通費などが含まれます。
任意整理について発生する実費の総額は、数千円程度が目安です。
借金の返済が追い付かない状況では、任意整理の弁護士費用を準備することも簡単ではありません。
任意整理の弁護士費用について不安があるときは、次の方法を検討してみましょう。
任意整理の弁護士費用は、依頼する法律事務所によって異なります。そのため、複数の法律事務所を比較して、安い事務所に依頼するのがよいでしょう。
複数の事務所に相談へ行くことで、対応してくれる弁護士の雰囲気や話しやすさを比べられるメリットもあります。
弁護士費用の分割払いに対応している法律事務所を選ぶと、まとまったお金がなくても任意整理を始めやすくなります。
また、弁護士が債権者に受任通知を送付すると、その時点から債務の支払いをいったん止められます。それまで返済に充てていたお金を弁護士費用に回せるため、月々の負担を抑えながら費用を完済することが可能です。
まとまった費用の用意が難しい場合は、分割払いに対応している法律事務所を選ぶとよいでしょう。なお、ベリーベスト法律事務所も、弁護士費用の分割払いに柔軟に対応しています。
任意整理の弁護士費用は、以下のような状態だと高くなります。
また、任意整理は、利息カット後の想定返済額を返済期間(3~5年が一般的)で無理なく完済できると判断されれば、手続き可能です。逆に、完済できる収入がないと判断されると、手続きが難しくなります。この場合は、裁判所を通して手続きを行う、個人再生や自己破産を選ぶことになります。
弁護士費用の負担を抑えたいなら、まだ債務を滞納していない段階や、債務が膨らみ過ぎない段階で弁護士に相談することが大切です。任意整理を考え始めたら、速やかに弁護士へ相談しましょう。
任意整理は、債務のすべてではなく、一部だけを対象に手続きすることもできます。
たとえば、A社・B社・C社の3社から借金をしているときに、A社・B社からの借金だけ任意整理をして、C社は対象外とする、といったことも可能です。
任意整理する債務を絞れば、弁護士費用の額も少なくなります。そのため、金利が高い債務についてのみ任意整理をする、といったこともできます。
どの債務を任意整理すべきか迷ったら、弁護士に相談しましょう。
複数の法律事務所を比較するときは、費用だけを比べることはおすすめしません。安さにだけ注目していると、最終的な借金の負担額があまり小さくならない、といったことも起こりえます。費用のほかにも確認したいポイントを解説します。
任意整理の費用を比較する際には「総額」を確認することが大切です。
たとえば、相談料や着手金を無料、または割引にしている法律事務所もあります。しかし、その分報酬金が高ければ、結局、ほかの事務所よりも総額が高くなってしまうこともあるでしょう。
見積もりを聞くときには、必ず総額はいくらか、確認すべきです。総額が高すぎる事務所や、総額について明確な説明をしない事務所は避けましょう。
着手金の分割払いは、手元にお金がないときにはありがたい配慮といえるでしょう。
しかし法律事務所のなかには、着手金を完済しなければ、任意整理に着手しないところも少なくありません。
着手のタイミングが遅れると、それまで債権者からの取り立てが続きますし、返済しなければ遅延損害金も積み重なります。そのため、着手金の分割払いと債務の返済を同時並行で行うのはかなり大変です。
任意整理の着手金を分割払いで依頼する場合は、必ず弁護士が対応に着手する時期も確認してください。
理想は、委任契約を締結してから、直ちに債権者へ受任通知を送付してもらえる状態です。すぐに着手してくれるなら、債権者への返済を一時的に止めて、これまで返済に充てていたお金を弁護士費用の支払いに回すことができます。
任意整理の成否や結果は、どの弁護士に依頼するかによって大きく変わる可能性があります。できる限り債務の負担を抑えるためには、信頼できる弁護士に依頼することが大切です。
弁護士の信頼性は、任意整理の弁護士費用や進め方、注意点などを分かりやすく丁寧に説明してくれるかどうかで判断するとよいでしょう。質問に対して、親切かつ明快に答えてくれる弁護士なら、安心して任意整理を任せることができるはずです。
ベリーベスト法律事務所では、債務の支払いでお困りの方向けに、任意整理のご依頼を受け付けております。
ベリーベスト法律事務所に任意整理を依頼すると、主に次のメリットがあります。任意整理を考えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
債務整理専門チームを設け、借金問題の解決に集中的に取り組んでいます。
豊富なノウハウを生かし、お客さまの状況に合わせた的確なアプローチで任意整理を行い、生活の立て直しをサポートいたします。
ベリーベスト法律事務所は、借金問題に関するご相談が何度でも無料です。サポートの内容や費用などについて、納得できるまで弁護士とお話しいただけます。
ぜひ無料相談をご利用ください。
ベリーベスト法律事務所のオフィスは、全国各地に設けられております。任意整理をご依頼いただく際には、少なくとも一度はご来所いただく必要がございますが、お住まいの近くのオフィスでご相談いただけるため大変便利です。
借金問題に関する電話でのお問い合わせは、平日お仕事終わりや土日祝日にも対応しています。仕事の都合で日中に電話が難しい場合も、安心してご相談いただけます。
任意整理をスムーズに成功させるためには、弁護士に任せることを検討しましょう。正式に依頼する前に見積もりを示してもらい、複数の事務所を比較するなどして、納得したうえで弁護士に依頼してください。
ベリーベスト法律事務所は、任意整理に関するご相談を随時受け付けております。お客さまのご希望を丁寧に伺ったうえで、借金問題を根本的に解決できるアプローチをご提案いたします。
借金の返済が苦しくなってしまったら、ぜひお早めにベリーベスト法律事務所へご相談ください。
債務整理部マネージャー弁護士として、債務整理・借金問題及びその周辺分野に精通しています。これまで、お客さまの生活再建に向けて、数多くの案件に対応してまいりました。債務整理のご相談は、何度でも無料です。任意整理、自己破産、個人再生など、借金問題についてお悩みの方は、ぜひお気軽に ご相談ください。
消費者庁の消費者白書によると、令和6年の多重債務に関する相談件数は財務局等で6552件、消費生活センター等で2万4213件でした。
「家族や会社にバレずに借金の問題を解決したい」と思ったとき、任意整理を検討する方は多いのではないでしょうか。任意整理は裁判所への申し立てが不要で官報にも掲載されないため、比較的周囲に知られにくい債務整理の方法です。
しかし、どのようなケースでも任意整理を選ぶのが最適なわけではありません。債務整理を検討する際は「バレるかどうか」だけでなく、本当に無理なく生活を立て直せるかどうかで判断する必要があります。
本コラムでは、任意整理のデメリットや任意整理以外の解決方法などについて、ベリーベスト法律事務所 債務整理チームの弁護士が解説します。
出典:「令和7年版消費者白書」(消費者庁)
任意整理は、裁判所を介さずに借金の返済条件を見直せる有効な手段です。遅延損害金や将来利息のカットが期待でき、自己破産をした場合にネックとなる財産を失うリスクを避けながら生活再建を目指すことができます。
しかし、任意整理は、必ずしも成功するわけではありません。債権者(お金を貸している側)との交渉が不調に終わったり、返済計画が破綻してしまったりするケースもあります。もし失敗してしまうと、かえって借金問題が悪化することもあるため、注意が必要です。
本コラムでは、任意整理が失敗してしまう典型的な13のケースを取り上げ、失敗後に取り得る選択肢や失敗を避けるための弁護士選びの重要性について、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門チームの弁護士が解説します。
任意整理をすると、クレジットカードを今までどおりに利用できなくなります。キャッシュレス決済を活用していると、クレジットカードが使えなくなれば、不便に感じることも多いことでしょう。
しかし、任意整理をしてから一定期間が経過すれば、再びクレジットカードが使えるようになります。具体的にいつから使えるのか、カードの新規発行はできるのかといったことが気になるかもしれません。
そこで本コラムは、任意整理をするといつからいつまでクレジットカードが使えなくなるのか、任整理対象外のカードや家族カードはどうなるか、任意整理後のクレジットカード新規作成の注意点などを、ベリーベスト法律事務所 債務整理専門チームの弁護士が解説します。
