債務整理 弁護士コラム
借金をする理由は人それぞれですが、返済が思うように進まず借金苦に陥ってしまう人も少なくありません。「返しても返しても借金が減らない」「借りては返すの繰り返しで借金が膨らみ、生活もままならない」このような状況では、精神的にもつらいことでしょう。
自力で借金を完済するためには並々ならぬ努力を要しますが、適切な手段をとれば、無理なく借金苦から抜け出すことも可能です。
本コラムでは、借金苦に陥る原因とつらく感じる理由を踏まえて、借金苦から抜け出すためのベストな方法を紹介します。
借金苦に陥った人のほとんどは、何らかの理由で抱えた借金の返済が追いつかず、借金を重ねてしまっています。このような状態に至る主な原因として、次のようなことが挙げられます。
生活費の不足を補うために借金をすると、もともと余裕がないため返済していくことは難しく、自転車操業のように借金を重ねることになりがちです。家計の収支を大幅に改善しない限りは借金がなかなか減らず、借金苦に陥るリスクが高いといえます。
浪費やギャンブルのために借金をする人も少なくありません。最初は返せると思っていても、浪費やギャンブルにはまっていると借金を重ねてしまい、気がつくと返せないほどに借金が膨らんでいるということになりがちです。
住宅ローンや自動車ローン、奨学金などの借金返済が苦しいために、新たな借金をして返済にあてる人もいます。また、他人の借金の保証人となり、いわゆる「保証かぶり」をして返済に苦しむ人もいます。
もともと返済が苦しい状態で消費者金融などから高金利で借金をすると、利息の負担が重いために借金苦に陥るリスクが高いのです。
病気や怪我による医療費が支払えずに、借金をしてしまうケースもあります。症状の内容や程度によっては仕事に支障をきたし、収入が減ったり途絶えたりすることもあるでしょう。そうなると生活費も不足するため借金を重ねてしまい、借金苦に陥ることも少なくありません。
借金苦は、精神的にもつらいものです。うつ病などの精神疾患を発症する人も多いですし、夜逃げや自殺によって苦しみから逃れようとする人も実際にいます。
借金苦がつらく感じる理由を具体的に把握すれば、建設的な解決方法を考える余裕が出てくることでしょう。主な理由は、以下のとおりです。
返済を続けても借金が減らなかったり、逆に借金が増える状況であれば、完済のめどが立ちません。今後、何年にもわたって苦しい生活が続き、出口も見えないとなると、将来に希望を持つことも難しいでしょう。
自分や家族の生活への不安が、精神的負担として重くのしかかってきます。
返済が遅れると、債権者から電話や文書を使って、督促されます。銀行や消費者金融、クレジットカード会社などは脅迫的な取り立てはしませんが、返済するまで何度も督促を繰り返します。
返済できない状態であれば、督促されても答えに困ってしまい、大きな精神的負担がのしかかることでしょう。
消費者金融などからの借金は、家族にも内緒で利用している人が多いものです。そのため、借金苦の悩みは誰にも相談できないということになりがちです。
口外できない悩みを抱えていると、ストレスを軽減することが難しくなります。解決方法に関するアドバイスも得られないため、ストレスはたまっていく一方となるでしょう。
借金苦に陥ったとき、以下のような行為をしても解決にはつながらず、余計に苦しい状況に追い込まれてしまいます。そのため、以下のような行為はやめておきましょう。
返済が間に合わないとき、他社のカードローンなどで新たに借り入れをすれば、その場をしのぐことはできるでしょう。しかし、新たな借り入れにも利息がかかるため、翌月の返済はさらに苦しくなります。そのため、返済のための借り入れを繰り返すことになりがちです。
このようにして自転車操業に陥ってしまうと、利息が利息を呼ぶようにして短期間で借金が膨れ上がってしまうことも少なくありません。
返済できない借金を放置すると、債権者は督促を繰り返し、最終的には裁判を経て給料や預貯金などを差し押さえてくることもあります。
滞納を続けていると、信用情報機関に事故情報が登録されることにも注意が必要です。
金融機関や貸金業者からの借金は5年で時効にかかりますが、実際に時効が成立するケースはごく少数です。ほとんどの債権者は時効の成立を阻止するために督促や法的措置をとるため、時効による解決を期待することは現実的ではありません。
闇金は、絶対に利用してはいけません。闇金から借金をすると法外な金利を要求されるため、経済状況がたちまち悪化してしまいます。払えなければ脅迫的な取り立てや悪質な嫌がらせを受け、精神的に脅かされるだけでなく、家族や職場など周囲の人にも迷惑がかかってしまいます。
借金苦に陥り返済が難しいときに最適な解決方法は、債務整理です。債務整理には信用情報に傷が付くなどのデメリットもありますが、正当な手続きによって借金問題を解決することが可能です。
債務整理とは、法律にのっとった手続きにより、借金の減額や全額免除が可能となる制度のことです。具体的な手続きとして、主に次の3種類があります。
債務整理の手続きは複雑なので、弁護士に依頼して行うのが一般的です。弁護士への依頼費用は事務所によって異なりますが、大まかな目安は以下のとおりです。
債務整理の種類 | 弁護士費用の目安 |
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任意整理 |
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個人再生 |
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自己破産 |
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この他に、債務整理の手続きそのものにも費用がかかります。債務整理の種類や事案の内容にもよりますが、多くの場合、さほど高額の手続き費用は必要ありません。
債務整理の弁護士費用が払えないときは、相談料が無料、弁護士費用の分割払いが可能な事務所に依頼するのがおすすめです。
近年では弁護士費用の支払い方法について、状況に応じて柔軟に対応する事務所が増えています。
借金苦でつらいなら、手元にまとまったお金がなくても、まずは弁護士に相談して事情を伝え、アドバイスを受けた方がよいでしょう。
借金の返済が苦しいときは、まずは家計の収支を見直すなどして返済に努めるべきです。しかし、それだけでは解決できないほどの借金苦に陥っている場合は、債務整理を検討することが得策でしょう。
ただ、状況に合った債務整理方法を選択し、手続きを的確に進めるためには専門的な知識や経験が要求されます。
ベリーベスト法律事務所にご相談いただければ、経験豊富な弁護士が最適な解決方法を提案し、借金苦から脱却するまでサポートいたします。借金苦でお困りの方は、ぜひ当事務所の無料相談をご利用ください。当事務所では借金に関するご相談を何度でも無料で承っております。
ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
債務整理、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求など、借金問題についてのお悩み解決を弁護士がサポートいたします。債務整理のご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽に お問い合わせください。
『旦那や家族には言っていないけど、実は私、借金を抱えてます…』
実は、主婦で借金を抱えている人は多く、それを言えずに悩んでいる方もたくさんいるのが現状です。もしかしたらこの記事をご覧のあなたも、そういった悩みをお持ちなのかもしれません。
一人で悩むことなく、主婦で借金をしている人は意外と多いということを知っていただいて、ぜひご自身の借金返済について前向きに考えていってください。この記事があなたにとって、ご参考になれば幸いです。
これから債務整理をしようと考えている方の中には、債務整理後にキャッシングできるのか、債務整理中にお金が足りなくなったときキャッシングを利用することは認められるのかと、お悩みの方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、債務整理をしたことで、キャッシングなどを法律で禁止されるわけではありません。
しかし、債務整理をすると信用情報に事故情報が登録される(ブラックリスト入りする)ので、ほとんどの金融機関は、融資に応じてくれなくなります。
親子であっても、他人の借金を返済する義務は原則としてありません。肩代わりするかどうかは、基本的に子ども自身の判断で自由に決められます。
しかし親の借金でも子どもに返済義務が生じることがあり、借金を放置すると子どもが差し押さえを受けることにもなりかねません。
本コラムでは、親の借金が降りかかってきた場合に、子どもはどのように対処すればよいのかについて、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。