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過払い金返還請求できなくなるって本当?今すぐ実行すべきことや対策

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更新日:2019年06月25日 公開日:2019年06月25日

過払い金返還請求できなくなるって本当?今すぐ実行すべきことや対策

“過払い金返還請求できなくなる”

テレビCMや電車広告を見て、過去に貸金業者から借り入れしていたことを思い出した人も多いのではないでしょうか。過払い金返還請求できるならすぐに手続きをして、払いすぎた利息を少しでもいいから返してほしいものです。

しかし、過払い金返還請求は一定期間経つと時効を迎えるためできなくなります。

そこで今回は、

・過払い金返還請求できなくなる時効の期間や防ぐ対策
・過払い金返還請求できるかを調べる方法

について解説していきます。
過払い返還請求できるか気になる人のご参考になれば幸いです。

1、過払い金返還請求できなくなる時効は『取引終了時から10年』

貸金業者との取引終了時から10年過ぎると時効を迎えるため、過払い金返還請求できません。
法律で債権(※)は10年経つと時効を迎えると定められているからです。
(※)債権・・・金銭を請求できる権利。

(債権等の消滅時効)
第一六七条 債権は、十年間行使しないときは、消滅する。

(引用:民法第167条)


過払い金返還請求できる権利は不当利得返還請求権(※)という債権に該当します。
(※)不当利得返還請求権・・・正当な理由もないのに損失した人は、利益を受けた相手に対してその利益を取り戻せるという権利。要するに過払い金請求できる権利。

したがって、過払い金請求できるのは取引終了時から10年です。
取引終了時とは、たとえば100万円を借りた場合、その債務の弁済(返済)を最後にした日です。
また、数万円の少額なカードキャッシングであれば、借りた金額は翌月一括払いですが、この「借りた、翌月返した」の取引は基本的にはひとつの取引とは考えません。カードの包括的なキャッシング契約の中で繰り返されていることから、全ての「借りた、翌月返した」を一連の取引と考えます。よって、このようなカードキャッシングでは、最後に返したときが取引終了時です。
昔から保有・利用しているカードキャッシングで、数年前まで利用していた、現在も利用している、というような場合は、取引終了時が10年以内となりますので過払い金返還請求を検討されるべきでしょう。
ただ、借り入れと借り入れの間の期間が何年もあったり、再度の包括契約を締結していたりする場合など、一連とは言い難いケースもあり、カードキャッシングは必ず一連取引とは断言できませんのでご注意ください。

2、過払い金の有無を今すぐ調べる方法

あなたの過払い金が、時効を迎えたかどうかを調べる方法は3つあります。

  1. (1)貸金業者に取引履歴を請求する

    過去の貸金業者との借り入れや返済などの取引履歴を確認すれば、時効を迎えているかどうか分かります。
    取引履歴を取得するには、貸金業者へ請求してください。

    請求方法は、【店内窓口・電話・インターネット】と貸金業者によって異なります。

    なお取引履歴が届く期間は、大体1〜2週間。遅い場合は2ヶ月以上かかります。
    ご自身でわからない場合、この履歴をもって弁護士に相談してみましょう。弁護士はこの履歴があれば、時効について確認できます。

  2. (2)弁護士に依頼する

    過払い金の時効について知りたいなら弁護士に依頼するのもひとつの手です。

    弁護士に依頼すれば、貸金業者へ取引履歴の開示請求を迅速に行ってくれます。
    また、時効が過ぎていないなら、取引履歴を元に過払い金がいくらあるのかも計算してもらうことも可能です。

  3. (3)過払い金計算機を活用する

    すぐにでも過払い金のあり・なしを知りたいなら過払い金計算機を使ってください。
    過払い金計算機なら最低限の入力項目で、あなたの過払い金のあり・なしを計算することができます

    ちなみに、過払い金計算機は10秒で行える上に無料です。
    今すぐ過払い金計算機を使ってみる。

3、過払い金返還請求できなくなるのを防ぐ対策2つ

時効を迎えそうな場合に打てる対策は2つあります。

  1. (1)一時的に時効を停止させるなら『裁判外の請求』

    一時的にですが、時効を中断させたいなら裁判外の請求を使いましょう。
    裁判外の請求を使えば、時効を6ヶ月間ストップできます。

    方法は、内容証明郵便(※)を貸金業者に送るだけです。
    (※)内容証明郵便・・・いつ・誰が・どんな内容の書類を送ったか証明してくれる郵便
    時効まで期限が迫っているなら、裁判外の請求を使ってください。

  2. (2)時効を振り出しに戻すなら『裁判上の請求』

    過払い金請求できなくなるのを防ぎたいなら、時効をリセットできる裁判上の請求を使いましょう。

    貸金業者によっては、過払い金返還請求は長引くことも少なくありませんが、裁判上の請求をすれば、期限を気にしないで過払い金返還請求できます。

4、まとめ

過払い金返還請求は、早めに手続きしないと時効を迎えてしまいます。
過払い金のあり・なしを調べる方法は3つ。

  1. ①貸金業者に取引履歴を請求する
  2. ②弁護士に依頼する
  3. ③過払い金計算機を活用する


もし時効が迫っているなら『裁判外の請求 or 裁判上の請求』を行いましょう。
手続きがよく分からないなら弁護士に依頼することをおすすめします。

この記事の監修者
萩原達也

ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
債務整理、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求など、借金問題についてのお悩み解決を弁護士がサポートいたします。債務整理のご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽に お問い合わせください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています
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[実績]
・債務整理の相談件数 36万8091件
  ※集計期間:2011年2月~2022年12月末
・過払い金請求 回収実績件数 90253件
・過払い金請求 回収実績金額 1067億円以上
  ※集計期間:2011年2⽉〜2022年12⽉末
[拠点・弁護士数]
全国76拠点、約350名の弁護士が在籍
※2024年10月現在
[設立]
2010年(平成22年)12月16日

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