債務整理 弁護士コラム

過払い金の成功報酬はどのくらい? 費用を抑えて弁護士に依頼するコツ

2019年04月26日
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過払い金の成功報酬はどのくらい? 費用を抑えて弁護士に依頼するコツ

過払い金返還請求は、借金問題に関する法律の知識と根気強い交渉力が要求されます。

債務者本人が金融業者と交渉したり訴訟を起こしたりすることも可能ですが、スムーズに、確実に過払い金返還請求を成功させるためには、法律の専門家である弁護士への依頼がおすすめです。

ただし、弁護士に依頼する場合は着手金や成功報酬など、一定の費用がかかることも考慮する必要があります。

今回は過払い金返還請求を検討されている方を対象に、
・弁護士に依頼した場合にかかる費用の項目
・弁護士に依頼した場合にかかる費用の相場
について解説していきます。

一刻も早く、1円でも多く過払い金返還請求を成功させたい方の一助となれば幸いです。

1、弁護士に過払い金返還請求を依頼した場合の成功報酬とは?

一般的に「弁護士費用」と呼ばれる弁護士にかかる費用には、相談料や着手金、報酬金等が挙げられます。

成功報酬とは、弁護士に依頼した案件が完了することで発生する費用です。過払い金返還請求における成功報酬には、解決報酬金、減額報酬金、過払い報酬金の3種類があります。

  1. (1)解決報酬金

    解決報酬金は、金額にかかわらず過払い金が金融業者より返還され、案件が解決したときに発生します。

  2. (2)減額報酬金

    減額報酬金とは、任意整理によって弁護士が金融業者と借金の残高を減らす交渉をした場合に、減額された金額に応じて発生する費用です。

    完済している金融業者に対する過払い金返還請求では減額報酬金は発生しませんが、借入残高がある状態で過払い金返還請求をした場合、その借入残高を過払い金で精算することがあります。

    この弁護士の交渉により借金が減額されれば、減額分の10%前後の減額報酬が発生します。

  3. (3)過払い金報酬

    過払い金報酬とは、依頼者に過払い金が返還された場合に発生する費用です。弁護士に過払い金返還請求を依頼した場合の成功報酬のメインとなるもので、解決報酬金と違って実際に返還された過払い金に応じて変動します。

2、過払い金返還にかかる弁護士費用の項目と相場

過払い金返還請求を弁護士に依頼すると、成功報酬以外にもかかる費用があります。以下では、成功報酬も含め、弁護士費用の項目と相場を解説していきます。

  1. (1)費用項目

    ①着手金
    着手金とは、弁護士が案件に着手するときにかかる費用です。過払い金返還請求を相談した段階ではなく、弁護士が依頼を正式に引き受けたときに発生します。

    ②解決報酬金
    解決報酬金は金額にかかわらず、過払い金の返還に成功したときにかかる成功報酬のひとつです。

    ③過払い金報酬
    法律事務所によっては、この過払い金報酬を「成功報酬」と呼んでいるところもあります。

  2. (2)弁護士費用の相場

    ①着手金
    着手金の相場は金融業者1社あたり2~3万円です。最近では着手金を無料としている弁護事務所も増えています。

    ②解決報酬金
    解決報酬金の相場は金融業者1社あたり2万円以下です。解決報酬金を取らない法律事務所もあります。

    ③過払い金報酬
    金融業者との和解によって過払い金が返還された場合、返還額の20%、訴訟になった場合は返還額の25%が過払い金報酬の上限となっています。

  3. (3)費用例

    これまでに見てきた弁護士費用をもとに、過払い金返還請求を弁護士に依頼した場合のシミュレーションをしてみましょう。

    例:3社の金融業者へ過払い金返還請求を行い、和解によって200万円の過払い金を返金できた。

    ■法律事務所A

    • 相談料 無料
    • 着手金 2万円/1社
    • 解決報酬金 1.5万円/1社
    • 過払い金報酬 15%

    ■法律事務所B

    • 相談料 無料
    • 着手金 1.5万円/1社
    • 解決報酬金 2万円/1社
    • 過払い金報酬 12%

    ■費用の総和

    法律事務所Aの場合

    • 着手金 2万円×3社=【6万円】
    • 解決報酬金 1.5万円×3社=【4.5万円】
    • 過払い金報酬 200万円×0.15=【30万円】

    手元に残る過払い金
    200万円―【6万円】+【4.5万円】+【30万円】=159.5万円

    法律事務所Bの場合

    • 着手金 1.5万円×3社=【4.5万円】
    • 解決報酬金 2万円×3社=【6万円】
    • 過払い金報酬 200万円×0.12=【24万円】

    手元に残る現金
    200万円―【4.5万円】+【6万円】+【24万円】=165.5万円

    返還された過払い金から弁護士費用を差し引き、手元に残る現金を大きく左右するのは過払い金報酬です。弁護士に過払い金返還請求を依頼する場合は複数の事務所から見積もりを出してもらい、手元に残る現金の多いところを選ぶようにしましょう。

3、裁判をすると25%に!? 成功報酬が高くなるケース

過払い金返還請求が難航すると、弁護士に支払う成功報酬が引き上げられる可能性があります。

  1. (1)訴訟を起こす場合

    金融業者に過払い金を請求して和解ができない場合、裁判所に訴訟を提起して争うことになります。その場合、弁護士に支払う過払い金報酬が返還された過払い金に対して最大25%に引き上げられます。

  2. (2)過払い金額が高額

    成功報酬の中でも過払い金報酬は、返還された過払い金に応じて変動します。したがって、過払い金の返還額が高額になればなるほど過払い金報酬は高くなります。

  3. (3)複雑・難しいと判断される案件

    弁護士が複雑・難しいと判断した案件は、成功報酬が高額になる傾向にあります。

    たとえば、支払いに応じず拒む金融業者が相手である場合や、あるいは取引履歴が残っていない場合は各種手続きが難航するため、成功報酬が高額になることがあります。

4、成功報酬を含む弁護士費用を抑えるコツ

過払い金返還請求を弁護士に依頼すると決して安くない費用がかかりますが、次に挙げる方法で費用を抑えることができます。

  1. (1)着手金が無料の法律事務所を選ぶ

    弁護士費用を抑えるなら、着手金が無料の事務所を選びましょう。ただし、相談料、着手金を無料としている法律事務所のなかには、その分、成功報酬を高めに設定しているところも少なくありません。初期費用、成功報酬ともにリーズナブルな法律事務所を見極めることが大切です。

  2. (2)成功報酬の割合が低い事務所を選ぶ

    過払い金返還請求では成功報酬の割合が高いほど弁護士費用が高額になります。効果的に弁護士費用を抑えるなら、成功報酬の割合が低い事務所を選びましょう。

    ただし、債務整理の実績が少ないために過払い金の成功報酬を抑えているところもあります。過払い金返還請求を弁護士に依頼するときは、成功報酬の割合が低く、なおかつ債務整理の実績が豊富にある法律事務所をおすすめします。

  3. (3)複数の法律事務所と比較する

    過払い金返還請求にかかる弁護士費用は、ホームページや料金表を一見しただけでは把握しきれません。相談料・着手金を無料としている法律事務所でも、成功報酬の割合が高ければ最終的な弁護士費用は高額になってしまいます。

    そこで、過払い金返還請求を専門家に依頼する際は、複数の法律事務所で見積もりを取り、債務整理の実績と併せて費用対効果の高いところを選びましょう。

  4. (4)民事法律扶助制度を利用する

    民事法律扶助(みんじほうりつふじょ)とは、経済的な余裕のない方が法的なトラブルに遭った場合に、専門家への相談を無料で行い、必要に応じて弁護士費用等を立て替える制度です。
    (参考:民事法律扶助|法テラス)

    民事法律扶助は、自己破産等の多重債務事件や離婚等の案件で主に取り扱われますが、過払い金返還請求でも適用される場合があります。

    扶助を受けるためには、依頼人が次の条件を満たす必要があります。

    ①資力が一定額以下であること

    単身者2人家族3人家族4人家族
    月収
    ()内は大都市の基準
    18万2000円以下
    (20万0200円以下)
    25万1000円以下
    (27万6100円以下)
    27万2000円以下
    (29万9200円以下)
    29万9000円以下
    (32万8900円以下)
    保有資産の合計 180万円以下 250万円以下 270万円以下 300万円以下

    (参考:民事法律扶助業務|法テラス)

    ②勝訴の見込みがあること
    和解や調停、示談等で紛争の解決の見込みがある案件が民事法律扶助の対象です。

    ③民事法律扶助の趣旨に反しないこと
    報復や宣伝など権利の濫用にあたる訴訟の場合などには利用できません。

5、まとめ

今回は、弁護士に過払い金返還請求を依頼する場合にかかる費用やその相場について解説しました。

過払い金返還請求を弁護士に依頼しようとすると、どうしても高額な費用がかかると二の足を踏んでしまいます。
どうしても費用をかけたくない場合は、専門家に頼らず自分で金融業者に請求することも可能ですが、返還請求を成功させるためには、高度な法律の知識や交渉力が必要です。

過払い金返還請求をスムーズに進め、1円でも多くの返還額を手元に残したいのであれば、複数の法律事務所から見積もりを取り、費用対効果の高いところに依頼されることをおすすめします。

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