一生懸命返済してきた借金、もし法定利息を超える範囲で取引していたのであれば、「過払い金」として貸金業者に対して取り戻しを求めることができます。
では、請求にはどれだけ費用がかかるのでしょうか。
過払い金返還請求に必要な費用についてご説明します。
当事務所に依頼した場合の費用については、以下をご覧ください。
ネット上では、「一人で過払い金請求するための方法」について書かれたブログが多く見られます。
確かに、過払い金請求は弁護士・司法書士などの法律の専門家でなくとも可能です。ご自身で請求することによって、「専門家に依頼する費用がかからない」というメリットもあります。
一方で、デメリットとして以下の3つがあげられるので注意が必要です。
弁護士・司法書士などの専門家に依頼する場合、弁護士・司法書士が全ての作業をやってくれます。
そもそも、過払い金請求は以下の流れで進みます。
①の段階では、過払い金請求権を持つ本人が個人で請求した場合と、弁護士・司法書士が請求した場合とでは、開示までにかかる期間が前者の方が長いと言われています。
また、②の引き直し計算とは、取引があった日付と金額をパソコンでExcelシートに一つ一つ入力する作業ですが、取引期間が長い場合、自分で行うことは時間も手間もかかります。
さらに、⑤の段階では、自分で請求する場合は訴状を自身で作成しなければならず、そのために一定程度の法律知識を身につけなければならないため、膨大な時間がかかります。
これに対して、これまで多くの過払い金請求の経験があり、かつ弁護士・スタッフが多い事務所は比較的短期間での過払い金の回収が可能といえるでしょう。
ご自身で過払い金請求を行われることは、多大な時間と手間がかかることになります。仕事などを抱えている方にとっては、大きな負担となってしまうでしょう。
弁護士事務所や司法書士事務所に依頼した場合、各事務所は、依頼者が
借金していたこと
弁護士に依頼して過払い請求していること
を家族に知られないよう、白封筒を使うなど、さまざまな配慮をしてくれます。
もし、ご自身で過払い金請求される場合、貸金業者や裁判所とのやり取りの書面は、基本的にご自宅に届くことになります。 そのため、借金をしていたことを家族に知られてしまう可能性があるでしょう。
弁護士や司法書士は法律のプロであり、交渉に長けています。
そのことを貸金業者は熟知しているので、個人で請求してくる方に対しては、専門家に対する場合と比較して、強気の交渉をしてきます。
具体的には、本来発生している過払い金の金額よりも、はるかに少ない金額での和解を要求してきます(場合によっては、払わないということもあります)。
そのため、手間も時間もかかって裁判したにもかかわらず、和解金額が専門家に依頼した場合より少ない、ということになってしまうことが少なくありません。
以上のとおり、自分で過払い金を請求することにはさまざまなデメリットがあるといえます。
弁護士に依頼し、実際に過払い金を取り戻すことができた場合は、回収した過払い金から成功報酬として費用が支払われる場合が多いです。
弁護士費用はなるべく安く済ませたいところでしょうが、気を付けなければならないこともあります。
貸金業者は、過払い金請求をする法律事務所の規模や実績などに応じて和解基準を設けています。
たとえば、
などと決めています。
このような場合、仮にA事務所の過払い報酬が15.75%で、B事務所の過払い報酬が20%だった場合、報酬が安いA事務所に依頼したことによって、B事務所に依頼した場合より手元に戻ってくるお金が少なくなってしまうことが考えられます。
ちなみに、貸金業者側としてはできるだけ少ない金額で和解したいと考えていますので、なかなか満額の返還には応じず、満額の30%〜90%で和解提示してくることが通常です。
ベリーベストでは、できる限り満額で和解すべく交渉していきます。
弁護士も人間です。
きちんと報酬をもらっている場合ほど、「粘り強く貸金業者と交渉して少しでも多く過払い金を回収しなければ」という意識が働くこともあります。
逆にいえば、報酬が低い場合はそのような意識が働かず、結果として「安かろう悪かろう」になってしまう可能性があるのです。
以上のことを踏まえると、依頼する弁護士事務所を検討するにあたっては、費用の安さもポイントではありますが、
過払い金回収を含め、債務整理事件の解決実績が多いか
規模が大きく、債務整理事件の解決のための体制が整っているか
ということもまた重要なポイントとなってくるでしょう。
依頼する弁護士事務所を選ぶにあたっては、費用も含めて総合的な面を考慮して選ぶとよいでしょう。