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キャバクラ通いで借金が返済できずツラい! 解決方法を弁護士が解説

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更新日:2025年10月29日 公開日:2020年04月30日

キャバクラ通いで借金が返済できずツラい! 解決方法を弁護士が解説

キャバクラでの時間は、日常のストレスや疲れを忘れさせてくれることもあるでしょう。しかし、支払いについて「給料日まであと少しだから」「ボーナスでまとめて返せるはず」と軽く考えていると、気づけば借金が膨れ上がり、返済が追いつかなくなってしまうおそれがあります。

さらに滞納が続けば、督促状や取り立てが届き、給与や預金の差し押さえといった法的手続きに発展します。場合によっては家族や職場に借金が知られてしまい、人間関係や仕事にも影響を及ぼしかねません。借金問題は、先延ばしにするほど解決が難しくなるため、早めに債務整理などの法的手続きを検討するべきでしょう。

今回は、キャバクラ通いでできた借金を放置するリスクや、返済困難なときの解決手段、借金を繰り返さないための予防策などについて、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。

1、キャバクラ通いでできた借金を放置するリスク

キャバクラ通いで作った借金を「そのうち返せる」などと思って放置するのは、非常に危険です。返済が遅れるほど利息や遅延損害金が増え、完済がますます困難になるからです。以下では、キャバクラ通いでできた借金を放置するリスクを詳しく紹介しましょう。

  1. (1)督促状が届き、取り立てが始まる

    返済期日を過ぎると、債権者(消費者金融・カード会社など)から督促状や電話による取り立てが始まります。軽く考えて無視していると、取り立ての回数や内容が厳しくなり、精神的な負担が大きくなってしまいます。

  2. (2)給与や預金口座が差し押さえられる

    督促を放置し続けると、債権者から裁判所に訴訟や支払督促を申し立てられるおそれがあります。債権者は、勝訴判決や仮執行宣言付き支払督促を得ると、債務者の給与や預金口座の差し押さえが可能になります。差し押さえが実行されると、生活費の確保すら困難になるでしょう。

  3. (3)家族や職場に借金がバレる可能性がある

    給与差し押さえが行われると、勤務先に通知が届くため、借金について職場に知られる可能性が高くなります。また、督促状が自宅に届くことで、同居する家族にも借金がバレてしまうかもしれません。

  4. (4)遅延損害金により借金額が膨らむ

    返済が遅れれば、通常の利息とは別に遅延損害金が加算されます。遅延損害金は、利息よりも高い利率(年20%程度)に設定されているのが一般的です。そのため、返済が遅れるほど負担はさらに増えていき、借金が完済しにくくなるでしょう。

2、キャバクラ通いで借金が返せない! 解決手段3つ

キャバクラ通いでできた借金が返せないときは、債務整理を検討するべきです。以下では、債務整理の3つの方法について説明します。

  1. (1)債務整理とは? 3つの種類と特徴

    債務整理とは、交渉や法的手続きにより、借金の減額・免除や借金返済の負担を軽減できる制度です。キャバクラ通いでできた借金も、債務整理で解決することが可能です。
    債務整理には大きく分けて任意整理、自己破産、個人再生の3種類があり、それぞれ特徴や向いているケースが異なるため、ご自身の状況に合った種類を選びましょう。

    ① 任意整理:家族や会社にバレにくく返済負担を軽減
    任意整理は、将来の利息や遅延損害金を減らしてもらい、減額後の金額を分割返済できるよう、弁護士が債権者と直接交渉する方法です。
    裁判所を利用しないため、家族や勤務先に知られにくいのが大きなメリットです。また、特定の借入先だけを対象にできるため、住宅ローンや車のローンを外して手続きすることも可能です。

    ② 自己破産:借金をゼロにできるが制限もある
    自己破産は、原則すべての借金の返済義務を免除できる手続きです。収入や財産がほとんどなく、返済の見込みが立たない場合に選択される手段になります。
    ただし、士業、保険募集人、警備員など一部の職業の方は、自己破産をすることで資格が制限されます。また、高額な財産があれば、処分を避けられません。
    なお、自己破産の手続きは、浪費やギャンブルが原因だと免責が認められないことがあります。キャバクラでの浪費が借金の大部分を占める場合には、免責が認められないおそれがあるため、別の手段を検討すべきでしょう。

    ③ 個人再生:大幅減額で返済計画を立て直す
    個人再生は、裁判所に申し立てを行い、借金総額を原則5分の1程度まで減額し、3〜5年で分割返済していく手続きです。住宅ローン特則を利用すれば、マイホームを手放さずに手続きできる場合もあります。
    任意整理では減額幅が小さくて返済が難しいケースや、多額の借金を抱えているものの、破産を避けたい場合に適しています。
    個人再生は、借金の原因にかかわらず利用することが可能です。自己破産だと免責が受けられないケース(キャバクラ通いの借金がメインなど)については、個人再生が向いているでしょう。
  2. (2)「つけ払い」がある場合の注意点

    キャバクラでよく見られる「つけ払い(後払い制)」も、支払えなくなれば法的には借金と同じ扱いになります。未払いが続くと店側から請求書が届き、場合によっては訴訟を起こされるリスクがあります。
    「つけ払い」が発生してしまっている場合は、ほかの借金と一緒に債務整理の対象にして対処しましょう。

  3. (3)どの方法を選ぶか迷ったときは弁護士に相談

    選ぶべき債務整理の手段は、借金の総額や収入、資産状況、家族構成、今後の生活設計によって異なります。安定した収入があれば、任意整理や個人再生が最適な手段になる可能性が高いでしょう。一方、収入がなく生活再建の見込みが薄い場合は、自己破産が現実的な選択となることもあります。

    自己判断で手続きを進めると、希望していた減額が受けられない、返済計画に無理があり返済が続けられないなどのトラブルに陥りやすくなります。少しでも判断に迷う際は、早い段階で弁護士に相談し、状況に合った解決策を提案してもらうようにしましょう。

3、借金地獄から抜け出すために、すぐにできること

債務整理などの法的手続きを進めると同時に、これ以上借金を増やさないための対策を考えることも大切です。以下では、キャバクラ通いによる出費を抑え、生活を立て直すために取り組める具体的な方法を紹介します。

  1. (1)キャバクラ通いをやめる、またはルールを決める

    もっとも効果的なのは、キャバクラ通い自体をやめることです。しかし、急にやめるのが難しい場合は、月に行く回数や1回の予算をあらかじめ設定しましょう。
    たとえば「月1回まで、3万円以内」といった具体的な目標があるだけでも、浪費の抑止につながります。また、クレジットカードや後払いアプリの利用をやめ、現金のみでの支払いにすることで、支出を可視化できて使い過ぎ抑止になるでしょう。

  2. (2)夜の時間を別の予定で埋める

    キャバクラに通い続けると、夜になると行く場所として習慣化してしまうこともあります。この習慣を断ち切るためには、夜の時間帯に別の予定を入れるのが有効です。
    スポーツジム、習い事、資格勉強、友人との食事など、代わりの予定を組み込むことで、自然とキャバクラから距離を置きやすくなるかもしれません。

  3. (3)キャバクラ通いの依存傾向を自覚し、適宜カウンセリングを受ける

    キャバクラ通いがやめられない背景には、ギャンブル依存症と似た心理的依存が関係している場合があります。自分の意思だけでは支出のコントロールが難しいと感じたら、専門機関でのカウンセリングを検討しましょう。
    早期に適切な支援を受けることで、再び借金を繰り返すリスクを減らせます。

  4. (4)見栄やプライドが借金を膨らませることを理解する

    キャバクラで散財してしまう理由のひとつに、「キャバ嬢にいい顔をしたい」「太客として扱われたい」といった見栄やプライドがあるかもしれません。しかし、その結果として多額の借金を抱えてしまうと、生活や人間関係に深刻な悪影響があるでしょう。
    家族やお店に借金のことを話しづらい場合、まずは弁護士やカウンセラーなど第三者に打ち明けて対処法を見つけてみてください。

4、キャバクラで借金を作り、返済が苦しい方は弁護士に相談を

借金返済が苦しいと感じたら、できるだけ早く弁護士に相談することが解決への近道です。以下では、借金問題を弁護士に相談するメリットを紹介します。

  1. (1)どの債務整理を行うべきかアドバイスを受けられる

    先述のとおり、債務整理には任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。それぞれメリット・デメリットや適用条件が異なり、最適な方法は借金総額、収入、資産状況、生活環境などによって変わります。
    弁護士は、これらの事情を総合的に判断し、もっとも有利かつ現実的な解決策を提示可能です

  2. (2)債権者との交渉が可能

    任意整理では、債権者との交渉が重要です。
    弁護士が代理人として交渉することで、利息や将来利息の減額、返済期間の延長など有利な条件を引き出せる可能性があります。また、弁護士に依頼すると、債権者に受任通知が送付されますが、その時点で直接の督促や取り立てが止まるため、精神的負担も大きく軽減されるでしょう

  3. (3)面倒な手続きをすべて任せられる

    債務整理の申立書作成や必要書類の収集、裁判所への提出といった煩雑な作業も、弁護士が代行します。専門家が手続きすることで、書類不備や期限遅れといったミスを防ぎ、スムーズに手続きを進められるでしょう

5、まとめ

キャバクラ通いによる借金は、放置すればするほど返済が困難になり、差し押さえや家族・職場への発覚といったリスクが高まります。
債務整理を活用すれば、返済負担を大幅に減らせる可能性がありますが、最適な方法は人によって異なります。そのため、最適な方法を選択するためにも、早めに弁護士に相談するのがおすすめです。
借金の返済がうまくいかないと感じたときは、すぐにベリーベスト法律事務所までご相談ください。

この記事の監修者
萩原達也

ベリーベスト法律事務所は、北海道から沖縄まで展開する大規模法律事務所です。
債務整理、任意整理、自己破産、個人再生、過払い金請求など、借金問題についてのお悩み解決を弁護士がサポートいたします。債務整理のご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽に お問い合わせください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています
オフィス
[実績]
・債務整理の相談件数 13万1237件
  ※集計期間:2010年12⽉〜2024年12⽉末
・過払い金請求 回収実績件数 90253件
・過払い金請求 回収実績金額 1067億円以上
  ※集計期間:2011年2⽉〜2022年12⽉末
[拠点・弁護士数]
全国74拠点、約410名の弁護士が在籍
※2025年10月現在
[設立]
2010年(平成22年)12月16日

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